『おかゆネコ』もう読んだ?自ら試した194食から選ぶBEST 3レシピ – あなたの食「おこだわり」教えてください。吉田戦車さんのおかゆ編

「そ、そんな細かいところまでこだわる!?」という「おこだわり人」を紹介する人気マンガ『その「おこだわり」、俺にもくれよ!!』(清野とおる著/講談社)に深く敬意を表し、険しく高い「食の道」を究めんとする人々の「おこだわり」を徹底調査。


 

マイベストおかゆは
ダントツでメンマ!
あらゆる味を
受け入れてくれるから
試しがいがあるんです

yoshida

吉田戦車≫
漫画家。『ビッグコミックオリジナル』(小学館)で「まんが親」連載中。『おかゆネコ』(小学館)の最終巻7巻は2017年春頃発売予定。


現在6巻まで発売されている『おかゆネコ』がとにかく面白い。ネコ(猫舌だから味見できない)がおかゆを作るという設定もユニークだけど、毎回紹介されるレシピがどれも美味しそうで、ついついマネしたくなる。どうやらこのレシピは、著者の戦車さんが全部お試ししたものらしい。ということは、戦車さんはおかゆ好き?

「〝好きだ!〟と胸を張って言えるほどではありませんが、幼少期に病気をした時の白がゆは、ちょっと特別な感じの懐かしい記憶になっていますね。食がテーマのマンガはたくさんあるけど、おかゆ縛りにしたら面白いだろうと、結構思いつきで始めたんですが、自分もはまっちゃいました。食材を決めるのは大変で、スーパーや地方の道の駅などで、いつも棚をにらみつけるように店内を回っています。何かピンとくるものがあったら買い、ストーリーをどうするか考え始めます。逆にストーリー優先の場合もありますね。激マズだったのはビールやコーヒー、日本酒かな。ていうか酒やコーヒーはおかゆなんかに入れないで飲めよって話ですが……」

(笑)。じゃあ逆にこれは驚くほど美味しかったものは何ですか?

「それはダントツで1位がメンマ。メンマパウダーという業務用調味料があるほど、他のものからは得られない良い中華味が出ますよ。2位は紅ショウガですね。これは自家製に限ります。3位はハムかな。おかゆは、トリッキーでさえなければあらゆる味を受け入れてくれると思います。普通のごはん以上に、米や雑穀の滋味を味わえるのも良いところかな


「おかゆネコ」で自ら試した
194食から選ぶBEST 3

kodawari03

ハムは、冷蔵庫にあるものや、お好みのものなど、何でもOK。この時、戦車さんは高級なハムを使って実践しているが、スーパーで売っている安いやつでも、良いダシがでるとのこと。

kodawari02

自家製にするなら新ショウガ、ひねショウガのどちらかを薄切りか千切りに。「赤梅酢」(原材料が梅、塩、赤紫蘇だけのもの)で漬け込むと、梅干しの風味が加わり、すばらしい味に。

 

kodawari01

味つきではなく、ただ塩で漬けただけの「塩蔵メンマ」にかぎる。これを適度に塩抜きするが、その独特な発酵臭のある複雑な塩味が決め手なので抜きすぎると、マズくなるのでご注意。

© 吉田戦車/小学館

Photo: Yoko Tajiri
Text&Edit: Emi Suzuki
Illustration: Kahoko Sodeyama
Cooperarion: Chiho Ohsawa, Nami Inoue, turedurehanako

GINZA2017年1月号掲載