激動の1年を経て、私たちの前に現れた彼女は、 ハッとするほど大人の女性に変身していました。 2017年、新たなるスタートを切ったベッキーさんにいまの正直なキモチを聞いてみました。


どんなに激しい雨が降っても、
どんなに強い風が吹いても、
私はみんなの前では
笑っていたい。

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逆境に立たされている人々についての質問をした時、それまで笑顔を見せながら話をしていた彼女の大きな瞳から涙がこぼれ落ちた。

「最近、全国のいじめられっ子からよくお手紙が届くんですね。さっきも『ベッキーさんが復帰することが僕の希望です』というファンレターを読んで。すごくうれしかった……。先輩にかけられた励ましの言葉で『ブレるなよ』という短いひと言が私はすごく好きで。どんなに激しい雨が降っても、どんなに強い風が吹いても、私はみんなの前では笑っていたい。そう心に誓ってるんです」

 

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―あの騒動から1年。ベッキーさんが私たちの前に帰ってきた。久々に見る彼女は、グッと大人びた印象だ。髪形のせいもあるかもしれない。

「ショートにしてから、タートルネックの服をよく着るようになりましたし、それまであまり着ることのなかった大人っぽいロングスカートもはくようになったんです。だから最近よく言われるんです。年相応の32歳になったねって。それは一応、褒め言葉として受け取ってますけれど(笑)」

 

ご存じの通り、2016年は彼女にとって苦難の年だった。仕事を休まざるを得なくなった時期、彼女はどんなふうに過ごしていたのだろうか。
「最初の4カ月間は家からまったく出ない生活でした。テレビも怖くて観られなかったし、ネットを開くこともできなかった。ただただ反省する毎日でした。でも、それが私のいるエンターテインメントの世界。14歳でこの世界に入り、この世界の一員になりたいと思ってやってきたわけですから、この現実も受け止めるしかないなって」

 

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やめてしまおうとは思わなかったですか?

「一瞬あたまをよぎることもありました。でもすぐ、それはできないなって。芸能界の先輩たちからたくさんの温かい言葉をいただきましたし、ファンの方々やバラエティ番組のスタッフさんたちが『ずっと待ってるから』と言い続けてくれたことも大きかった。番組を休むことが決まっても私の楽屋を用意してくれていたんです。やっぱり私の居場所はここなんだ、バラエティの現場に戻りたい、みんなで笑いあえる仕事がしたいなって」

 

高校生の頃からレギュラー番組が途絶えることなくずっと走り続けてきた。まるでエアポケットに入ったような突然の休業期間は、図らずも彼女に〝気づき〟を与える期間になったという。

「ひとつの番組に出るということが、どれだけ難しくて大変なことなのか、どれだけ多くの人たちが関わっているのか、そういった基本的なことを学ぶことができましたし、身近で支えてくれた人たちがどんなに素敵な人たちなのかもあらためて知ることができました。得たものも同じくらい大きかったなと思うんです。もう一度この人生を生きたいかといわれたら、この1年で起こった出来事を考えるとやっぱりキツいですけれど、トータルで考えると、手を差し伸べてくれた素敵な人たちには次の人生でも出会いたいと思うんです」

 

そんな中、彼女にとって大きな転換点となったのは、長かった髪をバッサリと切って挑んだ宝島社の企業広告。あれを見て胸のすく思いをした人は多かったはず。なにしろ、あのヴィジュアルは文句なくカッコよかった。それまでの優等生的イメージとは違うクールで中性的なイメージを打ち出した。彼女の決意に誰もが拍手を送ったのだ。

「自分を優等生だなんて思ったことはないんです。まじめだったのは事実だし、ポジティブなのも事実。でも、私にも毒はあるしネガティブな部分もある。そういった部分はこれまでも出していたつもりではあるんですが、プラスのイメージのほうが強すぎて、あまり認識されることがなかったと思うんです。ですからあの広告は、イメージチェンジした新しいキャラクターの私ではなく、いままでも私の中にいたはずの私なんです。そのありのままを見てもらうことができたのかなって」

 

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するとあれは、あの騒動がなければ私たちが見ることはなかったかもしれないベッキーさんの勇姿。禍を転じて福となすじゃないですが。

「かもしれません。今回のGINZAもそうですが、あの広告以来、これまで経験したことがなかったようなファッション撮影のオファーをたくさんいただくようになったんです。だから、メイクとヘアは別々の人が担当するということにまずはビックリしたりしましたし(笑)、季節によってアイシャドウを変えるとか、そういったこともしたことがなかった。私は1年365日決まった〝ベッキーメイク〟を毎日していたんです」

 

それはベッキーというブランドを守るために?

「ベッキー感を固定して、いつ見ても同じ私でいたかった。だから、黒い服はNGにしていたんです。今日は黒い服ばかり着ますけどね(笑)」  昨日の私と今日の私が違うのは女の子の特権ですよ! ベッキーさん、もっと楽しみましょう! 「そうなんです。だからいまは、いままでずっと同じだった分、いろんな服を着ていろんなメイクに挑戦するのが楽しいし、毎日違う自分に会えるのが楽しい。それをみなさんにも見てもらって驚いてもらいたい、って思うけど、いろんな私を見て!というとなんだか一方的なので、いろんな私を出しときますのでお時間あったら見てくださいって感じです。チラ見でいいですからぜひ(笑)」

 

ベッキー Becky

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1984年神奈川県生まれ。タレント。99年『おはスタ』でデビュー。以後、テレビ、ラジオ、雑誌、CMなどで活動。BSスカパー! 『FULL CHORUS 〜音楽は、フルコーラス〜』、JFNラジオ『ミッドナイト・ダイバーシティー 〜正気のSaturday Night〜』などに出演中。1月15日スタートの生放送番組『北海道から はじ〇TV』(北海道文化放送)にレギュラー出演。

ドレス ¥35,000、ブルゾン ¥35,000(共にティー バイ アレキサンダー ワン | アレキサンダー ワン)

Photo: Akinori Ito (aosora)
Styling: Shinichi Miter (KiKi inc.)
Hair: Koichi Nishimura (angle)
Make-up: Masayo Tsuda (mod’s hair)
Text: Izumi Karashima

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