人間界の気になる美容の噂を猫目線でレポート。猫探偵KIKI「ママはビューティジャーナリスト」右側美人のすすめ

先日、ロジェ・ガレの新作発表会で「肌にも嗅覚受容体があった」という研究発表を聞いて興奮していたママ。「皮膚が匂いを感じて脳に指令が行くのよ、すごい」って。嗅覚と脳と肌の関係が気になるらしく、脳科学の本を読みあさってるわ。で、また、ピン!ときたことがあったみたい。「メイクは右側重視」「あ、髪の分け目、左だ。どーしよう」ってぶつぶつ言ってた。

なんでも、人間は視覚情報を右脳で感知、モノを認識するとき、たとえば人間なら向かって相手の左側を重要視。これは、地域や民族や時代に関係なく、みんなそうらしいの。右利きの人はとくにその傾向が強いんですって。

たとえば、商品が並んでいる棚は左側から減っていくのだそう。意識している人なんてそうそういないと思うけれど、これ、シュードネグレクト(視野の半分を無視)ってこと。ドイツの研究者によると、この左視野重視は人間だけでなく、鳥類にもあてはまるんですって。ということは、やだ、もしかしたら猫や犬も?

ママ曰く、「左視野というのは、自分の右側に注意が注がれるということだから、髪形もメイクアップも右側を重視すべき」だって。頬の血色感や肌のきれいな印象も、相手に右側から認識されるなら、そうね、右側に気合を入れなきゃね。逆を言えば、左側は手抜きがばれにくいってこと、うふふ。もし、バレンタインデーに告白するなら彼の左手を確保、髪も睫毛のカールも右を強調、ジェスチャーも右手右顔でね。なーんだ、簡単じゃない。せっかくだから脳科学を利用して、みんな頑張ってほしいわ。

KIKI キキ

ビューティジャーナリスト安倍佐和子氏の愛猫。12歳。ママの原稿をこっそり盗み読みしながら、日々、美容情報を収集。人間界の気になる美容の噂を猫目線でレポート。

安倍佐和子

ビューティジャーナリストでKIKIのママ。女性誌や広告の編集・執筆をはじめ、講演会などでも活躍。先進スキンケアからメイク、オーガニックまで守備範囲は広い。

Illustration: Maria Ines Gul
Text: Akiyo Nitta

2017年2月号掲載