「陽気な職人」- 〈プリティ・バレリーナ〉のシューズ – 今月のG´s STORY

スペインのプリティ・バレリーナの今季のテーマ「macaroon」の中からの一品。ハート形にあしらわれたフラミンゴがロマンティックっす。

プリティ・バレリーナのハイメ・マスカロ社って、もともとハンドメイドのバレリーナシューズ工房なんですってね。その伝統を意識して、創業の地であるメノルカ島で、手作りにこだわったシューズを作っているんですね。

という資料を読んで、僕はすっかり熟練の職人さんが小さな島の薄暗い工房でせっせと手を動かしているさまを思い描いてしまったんですよ。そしたらメノルカ島って、スペインの一大リゾートアイランドなんですね! 隣がマヨルカ島、その隣がイビサ島という日本人にもなじみのある憧れの島。

そ、そうだったのか!

熟練の職人さんたちが、裁断から縫製から手作業で靴作りに励んでいることは間違いないのだけれど、しかしそんな温暖で陽気な島だったとは!

それを思うとこのフラミンゴの表情も陽気でとぼけた様子に感じられます。

フラミンゴのオスたちが集団で求愛のダンスというか行進をすることはよく知られていますが、あれも相当にご陽気なものに見えます。しかもフラミンゴって、本当は白い鳥なんだけど、食べ物の影響であのピンクになっているってご存知でした?

このモチーフをメノルカ島の職人さんたちが作っているかと思うと、めちゃくちゃ愛おしいじゃありませんか。


スペイン・メノルカ島にて、一点一点職人が作り上げる〈プリティ・バレリーナ〉。なかでも定番の〈エラ〉は、脚を美しく見せるよう計算されたカッティングが魅力。繊細な刺繡で表現されたフラミンゴが踊るロマンティックなデザインで、履いているだけで女子力が上がりそう。 ¥28,000(エフイーエヌ ☎03-3498-1642)

Photo: Hiromichi Uchida
Illustration: Yurikov Kawahiro
Text: Gabin Ito
Edit: Yu-ka Matsumoto

2017年4月号掲載