真鍋大度さん(メディアアーティスト、DJ)の選曲をチェック「GINZAガールに贈るプレイリスト」Apple MusicとFashion

ストリーミングサービスが始まって音楽の楽しみ方はますます多様に。そこで、音楽を愛する10人におすすめを教えてもらいました。GINZAはApple Musicでキュレーターもスタート! 本誌で紹介している曲を、実際に聴きながら読んでみてください♬


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Daito Manabe
真鍋大度 メディアアーティスト、DJ

新しい音楽の聴き方 “サンプリング ミュージック”

「ヒップホップだけではなく、エレクトロニカ、R&Bまで過去の曲の一部を引用して再構築する音楽制作手法が使われており、総じてサンプリングと呼ばれています。普通に音楽を聴いているだけだと、その手法に気が付くことは少ないと思いますが、一度知ると奥の深さにビックリすることと思います。今回のプレイリストでは、初心者にもサンプリングカルチャーを楽しめる様に一聴してすぐ分かるものから、注意深く聴かないとわからないマニアックなものまで、様々なものをセレクトしてみました。

例えば、1曲目のピエール・アンリ「Messe Pour Le Temps Present: Jericho Jerk」のイントロのシンセの音を、ディアンジェロ「Devil’s Pie」(6曲目)でDJ PREMIERが使用。それを受けて、ジェイムス・ブレイクがDJ PREMIERに対するリスペクトを示すために「I’ll Stay」(13曲目)で使用しています。

また、2曲目のRamp「Everybody Loves the Sunshine」の2’37あたりを、DJ Rashadが「Drank, Kush, Barz」(14曲目)にて使用。これは一聴するとサンプラーでピッチを変えている様に聴こえるフレーズが、実は元々の楽曲のフレーズをそのまま使っているというところが非常に味わい深く、サンプリングマスターDJ Rashadならではのアイディアと言えるでしょう。

エリカ・バドゥ「Didn’t Cha Know」(3曲目)とSun People「Flowers」(15曲目)は、どちらもTarika Blueの「Dream Flower」(この曲は現在のApple Musicにはない&ヴァイナルで買うと2万円オーバー!)を使用していますが、片方はR&B、もう片方は最近生まれた新しいジャンルであるJuke。そしてGuts「Hiphop First of All」(7曲目)とFalty DL「Straight & Arrow (Four Tet Remix)」(12曲目)は、どちらもファラオ・サンダースの「Harvest Time」(こちらも現在のApple Musicにはない&ヴァイナルで2万円オーバー!)をサンプリングするなど、同じサンプリングネタでも色んな形に変化して使われています。

昔はレコード屋さんで偶然の巡り合わせと十分な資金が無いと手に入れることができなかった名盤が、Apple Musicではパッと聴くことができてしまう…素晴らしい時代です。サンプリングカルチャーを知って新しい音楽の聴き方を是非お楽しみアレ。」

Playlist

1. Messe Pour Le Temps Present: Jericho Jerk/ピエール・アンリ

2. Everybody Loves the Sunshine /Ramp

3. Didn’t Cha Know/エリカ・バドゥ

4. Tea Leaf Dancers (feat. Andreya Triana)
Flying Lotus

5. Accordian
Madvillain, マッドリブ & MF Doom

6. Devil’s Pie/ディアンジェロ

7. Hip Hop First of All/Guts

8. The Look of Love (Remix)
Slum Village

9. Experience/Daedelus

10. Dillalude 3 (Live At Capitol Studios / 2014)/ロバート・グラスパー

11. Light My Fire/フリー・デザイン

12. Straight & Arrow (Four Tet Remix)
Falty DL

13. I’ll Stay/ジェイムス・ブレイク

14. Drank, Kush, Barz/DJ Rashad

15. Flowers (Moresounds Remix)
Sun People

 

真鍋大度さん選曲のプレイリストはこちらをクリック

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News!!

GINZAで紹介されている音楽がApple Musicで聴ける!!
applemusic.com/ginzamagazine

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2017年4月号の「音楽の神様がファッションに舞い降りる時」特集を記念して、GINZAではApple Musicでのキュレーターをスタート! 雑誌を読みながら、本誌で紹介している音楽を実際に聴くことができるようになりました(一部の曲を除く)。ストリーミングサービスが始まってたくさんの音楽を簡単に聴けるようになったけど、選択肢が多過ぎて“何を聴いたらいいかわからない!”という人には特におすすめ。新しい音楽との出会いを、ぜひ体験してみてください。


Present!

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「Apple Music」3カ月分のカードを 10名の読者にプレゼント! 詳細は本誌P197をチェック。

Direction: Aya Tanizaki
Illustration: YUGO.

GINZA2017年4月号掲載