安易な世代論で片付けたくはないけれど、でも言いたい。90年代生まれのミュージシャンたちが紡ぐ音楽がとても素敵だ、と。当たり前のように物心ついた頃からネットがあり、世代やジャンルに縛られることなく、豊穣な音楽の海に思う存分ダイヴしてきた。マニアックな知識と音楽への深い愛、そしてセンスをないまぜにした彼らの音楽は、なぜ心地いいのか?
それぞれの方法でオリジナリティを探求する4組のアーティストを、同年代の写真家・奥山由之と、ミュージシャンを多く手がけるスタイリストa.k.a.歩く音楽事典の島津由行が撮る、語る。


OKAMOTO’S

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左から オカモトレイジさん: ジャケット ¥60,000(TTT_MSW)/その他*すべて本人私物
ハマ・オカモトさん: ドリズラーシャツ ¥19,000、Tシャツ ¥13,000(共にサイダーハウス)/その他*すべて本人私物
オカモトコウキさん: シャツ ¥28,000、Tシャツ ¥13,000(共にサイダーハウス)/その他*すべて本人私物
オカモトショウさん: シャツ ¥26,000、ジーンズ ¥19,000(共にフィンガリン)/その他*すべて本人私物

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『BL-EP』アナログ盤Tシャツ*現在は完売、缶バッジ ¥649(共にROCKET-EXPRESS)/デニムロングベスト ¥60,0
00、ジーンズ ¥35,000(共にイーチ × アザー | イーストランド)/一番上に着用しているレザーベスト ¥100,000(ファセッタズム)、スニーカー ソール3cm ¥44,000(ファセッタズム×エリックシェディン | 共にファセッタズム)/Tシャツの中に着たハイネックチュニック ¥9,000(チャリアンドコー)、リング ¥5,800(オトロアクセソリオ | 共にビームス ウィメン 渋谷)/ヘッドホン ¥41,111*参考価格(マスター・アンド・ダイナミック)/ソックス ¥1,500(ファンティーク)



今はそれぞれが進化してるなと思います(コウキ)

19歳で華々しくデビューを飾ったOKAMOTO’Sも今年で7年目。アグレッシヴ&ストレートなロックンロールを鳴らしながら、近年ではファンクを取り入れるなど、新たな地平を切り拓いている。この世代のリーディングバンドが見据える進化する関係性とは。

奥山 今はどういう時期ですか?

ショウ 昨年末にアナログ盤と配信だけのミニアルバム『BL-EP』を、アナログ盤はジャケットをそのままTシャツとして着られるというパッケージでリリースして。夏にアルバムを出そうとしていて、今はスタジオで制作しつつ、対バンやイベントに出演してる。

奥山 音の方向性はどう決めていますか?

ショウ 4人でも話すし、ハマくんからさまざまなアーティストの楽曲が入ってるプレイリストが送られてきて、こういうイメージで作ったら?と提案されることもあるし、レイジから3日に一回、iTunesやYouTubeのリンクが貼られたLINEが送られてきたり。それを俺らなりにまとめて。

奥山 そのやり方って普通なんですか?

ショウ どうだろうね。でも俺らはリーダーがいないし、パワーバランスが均等だから。毎回それはそれで楽しいけど。

奥山 喧嘩とかしないんですか?

ハマ しないねぇ。

ショウ 誰かが喧嘩する勢いで「これがいい!」って言ったら、多分相手譲るよね(笑)。

レイジ そこまで言うんだったら「どうぞ、どうぞ」ってなる。

奥山 人間ってそれぞれ空気感があって、やっぱり音波みたいに波が出てると思う。そのリズムが合わないと思う人はチューニングが難しいと思うんですが、そういう意味でOKAMOTO’Sの4人の関係性は奇跡ですよね。

レイジ でも逆に意識はしてないけど、自然とチューニングしてるんだと思うな。やっぱり1人1人根本が全然違うから。

島津 音楽性は変わってきましたか?

コウキ そうですね。僕たちはほぼ同時に音楽を聴き始めたんです。もともと中学校の同級生で、一緒に遊びながら始めているので、出発地点が同じで。今は、木が育ってきて、枝までいくと少しずつ分かれているというか。それぞれの進化を遂げている感じです。変わっている部分はあるけど、もともと一緒にいたのが体に染みついているので、うまくやっていけてるのかもしれないです。

OKAMOTO’S
オカモトズ≫ オカモトショウ(Vo)、オカモトコウキ(Gt)、ハマ・オカモト(Ba)、オカモトレイジ(Dr)からなる、岡本太郎とRamonesを敬愛する4人組ロックバンド。2010年3月に米テキサス州オースティンで開催されたSXSW 2010に日本人男子最年少で出演。同年5月1stアルバム『10’S』でアリオラジャパンよりデビュー。「頂−ITADAKI-2017」など今年も大型フェスに多数出演予定。

Photo: Yoshiyuki Okuyama
Styling: Yoshiyuki Shimazu
Hair: ASASHI(model)
Make-up: FUSAKO(model_ota office)
Hair&Make-up: Hiroshi Kunisawa(sakura)
Prop Styling: HYOTA
Model: Nana
Food Styling: Meat&Bakery TAVERN
Cooperation: AWABEES, Props Now Tokyo, Sound Crew, UTSUWA
Text: Mika Koyanagi


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