橋本愛が感じた吉祥寺の“音”とは? 井の頭公園100周年記念映画「パークス」を語る

「それは、公園で見つかった“音楽”の物語」――50年前の音楽を見つけたことから始まる、過去・現在・未来をつなぐ、ストーリー。


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「人のざわめき、散歩する犬のじゃれあい、風の吹き抜ける音、止まっていても感じる池の水の音。交流と孤独が共存している街だなと感じました」  

今年100周年を迎える吉祥寺・井の頭公園を舞台とした映画『PARKS パークス』で主演を務めた橋本愛に、吉祥寺の〝音〟はそう聴こえた。

「EDテーマの相対性理論はずっと好きでした。(音楽監修の)トクマルさんの曲は知っていたのですが、あらためていいなって。初めてご一緒した、スカートの澤部さんのメロディにも出合えてよかった」  

もともと音楽を聴くことになじみのあったという彼女には、ギターの経験もあった。劇中では、見事な弾き語りをも披露している。

「これまでは自分の好きなように弾いていたので、簡単なコードだけにして欲しいってお願いしたんです。Fだけは絶対やめてって(笑)。なので、初心者でもできるコード進行なんですけど、どこか違和感があって複雑で。だけどみんなに届く、素敵なテーマソングになりました」  

ストーリーは50年前のオープンリールを見つけるところから始まる。そこから流れるのは、ノスタルジックで、切ないメロディ。それを完成させるべく、3人の若者が動きだす。劇中歌「PARK MUSIC」は、60年代を彷彿させる1曲だ。

「いい歌詞やその時代を感じる音に出合って、それが今の自分とリンクしたときに、自分が生まれる前の曲でも聴きたくなりますね」  

新旧問わず、自分の心惹かれる音楽を選び、楽しんでいるのだそう。かつてはバウスシアターに通ったり、カフェ散策をしたりと、吉祥寺は彼女にとっても思い入れのある場所のようだ。

「ただ公園を写すだけではなく、ここに住む人たちの生活の一部として、公園がそこにあるというのが伝わる映画。この物語とこの公園は、出合うべくして出合ったんだと思います」

 

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『PARKS パークス』(17)
2014年に閉館したバウスシアターの終わりを新しい始まりにしたいというオーナーの思いから、井の頭公園100周年に向け製作。『嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん』(11)の瀬田なつきが監督。4月22日よりテアトル新宿ほかにて全国順次公開。

井の頭公園の映画『PARKS パークス』公式HP

Photo: Kazuho Maruo
Text&Edit: Asuka Ochi


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GINZA2017年5月号掲載