以前何度かベルリン・ファッション・ウィークのショーやパーティにお邪魔し、「この街にいわゆるファッション・シーンやトレンドみたいなものを期待するのはなんか違うのかも」などと思った筆者ですが、“オルタナティヴ”・ファッション・ウィークなるものがあるということで、もしかしたらこっちの方がベルリンらしい何かが見つかるかもしれない、と思い、潜入してきました。

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開催3年目となる今年の会場は、今世界で一番イケてるクラブと言われているBerghain(ベルグハイン)のHalle(ハレ)という、普段の週末にはあまり使われていないインダストリアルな巨大ホールです。ベルグハインは元々ゲイクラブで、テクノ・フロアーのベルグハイン、ハウス・フロアーのパノラマバーに加え、バレエやアンビエント、アートのイベント等に使われる、このハレ、そしてつい最近もう1フロアーSäule(ゾイレ)というラウンジ的なフロアーもオープンしてと、どんどん増殖中。入場するのに2、3時間並んで、やっとたどり着いた入り口で顔に入れ墨、10ホールのマーチンとボンバージャケットの杖を持った強面のバウンサーにはじかれる(入れてもらえない)、なんて悪夢な体験でも有名なベルリンのダンジョンというかディズニーランド、もはや巨大観光施設です。

 

中に入るとインディーズ・デザイナーのマーケットが開催されていました。
このマーケットは誰でも参加できるタイプのものなので、エスニックなハンドクラフトやアニメ系ポップなもの、フェティッシュまで幅広いタイプのデザイナーが雑多に参加しています。日本からも参加可能。興味のある方はこちらからチャレンジしてみてください。
http://www.berlinalternativefashionweek.com/

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マーケットで私が一番気に入ったのがSylwiaとMichal のカップルが去年からアムステルダムのショップを拠点に始めたというブランド、doom 3000サッカー・マフラーをコラージュしたり、ほつれさせてつくったドレス、ニット、パンツのシリーズがかわいい。クオリティも高くて価格もお手頃。彼ら自身のファッションも独特で変かわいかった💘

 

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コペンハーゲンのセレクトショップTHE LAST BUTCHER SHOPはクリアなプラスチックのネックレス、バングルがインパクトあり。

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フェティッシュ系のブランドVLK BERLIN  の拘束具。こうゆうアイテムにベルリンらしさを感じる。

 

メインのファッション・ショーはTATA CHRISTIANE がとても華やかでした。

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彼女の服は日常着というより、舞台衣装的で、ハッピーにカラフルでクレイジー。コンクリートでダークなベルグハインのランウェイと対照的で鮮やかでした。来場している人たちからも口笛や拍手が贈られ、笑みがこぼれるセレブレイションな空気もとてもよかったです。

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TATA CHRISTIANEのランウェイのラストを飾った男の子が着たドレス。ブルー、ネオンイエロー、白のカラーコーディネイトとふわふわした素材、モデルやスニーカーとのスタイリングなど全体で一番印象に残りました💘

他にはTWELVEPIECESEda YorulmazogluMATTEO CARLOMUSTO  ZL by ZLISM 等や、さらにかなりエクストリームなブランドも、Dayne Henderson  他、今年は合計17ブランドがショーに参加しました。気になる方は ♯BAFW でインスタなどチェキってみてください。

 

2日間のファッション・ウィークのラストにはテキサスの狂女!CHRISTEENE(クリスティーン) が登場!

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こちらはRICK OWENSがデザインした衣装に身をつつむCHRISTEENE、インスタより。RICK OWENSがXXxXを飲んでいるシーンで話題の18禁のビデオはこちらから 。http://www.buttmuscle.eu/  かなり刺激が強いのでご注意を! 

ぼろぼろのルックスで頭のおかしいしゃべり方、ハーシュな音楽にのせてお下品なパフォーマンスを連発!そんな非常に過激な彼女ですが、そのメッセージは(ダミ声で)「私の名前はクリスティーーーンネ。アメリカのテキサスから来たのよーん。知ってるでしょーん、私の国がいまどうなっているのーんか。こんな大変な時代だからみんなで一緒にしっかりつかまってがんばりましょーおん。長い旅になると思うけ~ど。このショーはあなたたちみんなのためのものよーん」といった(いろいろ途中お下品な表現も混じっていたので要約)とてもピュアで熱いものだったのでした。私も半分恐いもの見たさでステージを待っていたのですが、狂ったルックスとのギャップの激しい、まともなメッセージを受けちょっとじーんとしてしまいました。

最後はステージの周りにちりばめられていた花々を観客がCHRISEENEに投げ、ぼろぼろになったほぼ裸の彼女は観客の中を一人歩いてバックステージに帰って行くのですが、その様子は堕天使とも、戦いぬいた戦士のようにもプロレスラーのようにも見え、なぜだかとても神々しいという、、、🙏「Hedwig and Angry Inch」というjohn Cameron Mitchell監督のベルリンを舞台にした映画を思い出させるようなラスト。

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彼女の熱いメッセージに胸がいっぱいになった会場はみんな花を投げ、目をうるうるさせ、歓声と拍手とともに見送っていました。

まさに“オルタナティヴ“付きのファッション・ウィーク!
ベルリンらしい光景を見られてほくほくと満足した気持ちを抱えて帰ることができました。

(来場者のファッション・チェックもしてきましたのでその模様はこちらから)

Danke & Bravo—!👏👏👏 Sean & Berlin Alternative Fashion Week !


■ 過去の記事はこちら ■

「食事も機能性重視!? ドイツのパン事情」新米アクティヴィスト・あっこのベルリン・オルタナ通信 #01

「GINZA世代のアーティスト ロッテのライフ・スタイル」新米アクティヴィスト・あっこのベルリン・オルタナ通信 #02

「ベルリンの街歩き STREET, GRAFFITI, ART」新米アクティヴィスト・あっこのベルリン・オルタナ通信 ♯03


あっこ Akko

東京からベルリンに移住して6年目の自称、新米アクティヴィスト。

ROKU Berlinとしてオーガニック・ヴェジタリアン~ヴィーガン料理、JA HAI YESとしてリサイクル・ウェア・ブランドを生業になんとかやってます(笑)。

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