NEWoManオープン広告のAD、 上西祐理さんにインタビュー!自分や友達のリアルからイメージを膨らませるアティチュード「たおやかに、強くサバイブする女性を表したい」

好みが多様化する現代、打ち出すべき女性像とは? という難問に挑んだ、ADの上西さん。自分や友達のリアルから イメージを膨らませる彼女のアティテュードこそ、2010年代の女性像なのかも。


意思ある強い女性を、光で表現した

NEWoManの広告は、印象的な仕事で、これまでのキャリアのなかでもすごく気に入っているものです。もともと、クライアントからは「今を生きる女性を応援したい」というオリエンがありました。今は結婚したり子どもがいたりしても働くのは当たり前だし、自立していて、決断力もあって、芯がある、そんな女性を思い浮かべました。そういう女性たちを、ファッションビルが応援していきたいという考えは、いいですよね。それで浮かんだのが、シンプルに「女性が輝いている姿」でした。そのまんまと言えばそれまでなんですけど(笑)。コピーは「一生、輝く。」とし、より長期的な視点で自分と向き合っている女性を、パワフルに光っているビジュアルで表しました。

ファッションビルなので、扱っているモノのイメージとつながるビジュアルを出すのが素直ですが、そうはしたくなくて。今はネットでも街でも、かわいくてきれいなビジュアルはたくさんあるし、そういうものは見飽きている。だからこそ、女性の中身や内面に寄り添いメッセージを届けたかった。そのために、どこでもないどこかで、誰でもない誰かが輝いているといいなと思いました。なのでモデルさんも素人の方です。表現はシンプルですが、そういう細かなところまでこだわって、伝えたい世界観がぶれないようにしています。商業施設、しかも服や雑貨を売る場所なのに、商品を一個も出さず、コンセプトを追求できる。そんな冒険ができるのも、ファッションビルのいいところかもしれません。

 

たおやかに、強くサバイブする 女性を表したい

2010年代らしい女性像は、まさにNEWoManが打ち出したかったものかなと思います。自立していて、芯があって強いんだけど、酸いも甘いも知っているというか、やっぱり疲れちゃうときもあるし、癒されたいときもあるよねっていうナイーブさもある。そういう二面性は、70年代のファッションビルが打ち出していたような、男と肩を並べる強い女性像からは変わってきているのかもしれません。もう少し柔らかさがあって、たおやかに強い、そういうイメージです。

今の女性ってどうなんだろうと考えると、だいたい自分自身が考えていることとか、友達との会話で出てくる悩みとか楽しかったこととか、等身大のことが浮かびます。そういう他愛のない日常が表現のヒントになることも多くて。身の回りのことがヒントになって作られたものに、たくさんの人が共感してくれたらいいなと思います。

 

 

上西祐理

うえにし・ゆり≫ アートディレクター。1987年生まれ。2010年多摩美術大学卒業後、電通入社。ポスター、ロゴ、パッケージから、空間、映像まで幅広く手がける。

 

Cooperation: PARCO, Laforet HARAJUKU, LUMINE, NEWoMan
Text&Edit: Satoko Shibahara, Satoko Muroga

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