下着のこと、もっと知りたい!『脱いでみた。』の写真家・花盛友里さんに聞くGINZAガールのためのランジェリー談義

女子のためのヌード写真集『脱いでみた。』が反響を呼んでいる。以前、ginza.comで紹介したインタビュー(女の子だって、裸に興味がある。」)にもあるように、世の女性たちのヌードやランジェリーに対する関心は広まりつつあるようだ。今回は「もっとランジェリーのことが知りたい!」と意気込むライターYが写真家であり、自他共に認める下着マニアの花盛友里さんにおすすめのランジェリーブランドを取材。花盛さんの関西人らしい率直な物言いと独自の下着論をもとに、ランジェリーの知っ得!情報をお届けします。


 

花盛さん曰く、「なんも寄せへん、なんも上げへん」もの。

それがノンワイヤー&ソフトカップブラ。

 

下着としての実用性よりもその繊細さの虜になった理由を探るべく、初対面の花盛さんに「ランジェリー事情」をずばっと聞いてみました。

 

関西弁でテンポよく、気さくに応えてくれる彼女につられて、ついつい話し込んでしまったけれど、「まさに!」と共感できるネタばかり。これを読んだあなたもランジェリーへの意識がちょっぴり変わるかも?!

 

_今日は花盛さんに私物のランジェリーを持ってきてもらいました。かなり数をたくさんお持ちですね!

「ちょっと前までは(ブランドや購入できるお店の)種類も少なかったけど、今はみんな普通にこんなん着てるよね。ここ最近で一気に増えた気がする。撮影の時はモデルさんに自分の私物を持ってきてもらったり、こっちで用意したものの中から選んでもらったり。わたしが『絶対コレが似合う!』って思ったときはそれを着てもらってます」

 

_こんなに数が多いと、コストも掛かりそうですが……。

「高いものばかりではなくて、安くて可愛いブランドをうまく活用してます。FOREVER 21(フォーエバー 21)〉はコスパも良く、種類がいっぱいあるからおすすめ。ネットではあまり買いません。オンラインショップはおっぱいが大きいお姉さんが着けててイメージしづらいから(笑)」

FOREVER 21・・・オンラインショップを覗いてみると約200種類ものブラが!値段も〜2000円とかなり破格…。話題のボディスーツも種類豊富。

 

_確かに(笑)。今まで買って失敗したことは?

「もちろん、たくさんあるよ。〈FOREVER 21〉やH&M(エイチ&エム)〉はサイズもたくさんあるし、自分にどんな形が合うかを試せるのがいい。初心者さんはここからチェックするのがいいかも。失敗しても、この値段なら『まあいっか』って思える。素材によってはチクチクしたり、変な締め付けがあるから気をつけた方がいいかも。でも商品の入れ替わりが早いから、次に(お店に)行くとラインナップが全然違ってるから近くに寄ったらとりあえずチェックしますね」

H&M(エイチ&エム)』・・・単色でシンプルなデザインのものが多い。ガウンのような可愛いナイトウェアが充実!

 

_日々着けるものなのでコスパは大事ですよね。ちなみにプライス抜きで好きなブランドはありますか?

「眺めてるだけで幸せな気分になるのは、「ARAKS(アラクス)」。買っちゃいました。新作が出る度にため息出ますもん。スイムウェアも可愛い!」

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via www.araks.com

ARAKS(アラクス)・・・デザイナーのAraks Yeramyanはロンドン・セントラルセントマーチンズ校卒。ニューヨークを拠点に、イタリアの最高級生地を用いた繊細な素材感と、現代アートから着想したカラーブロックやミニマルかつ大胆なカッティングが特徴。

 

「パリ在住の日本人女性がデザインする〈Pasquet,(パケ)〉も好き。下着で赤ってめっちゃセクシーなイメージがあるけど、ここの赤はヘルシー。いやらしくないけど、でも女性らしさがある。海外のちょっといいブランドのものって、下着に特別な感じがありますね。大げさに言うと飾っといてもいいくらい。海外サイトのネットで買うのは少し躊躇するけど、見るだけでも可愛いな〜」

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via www.pasquet.jp

Pasquet,(パケ)・・・パリと日本に在住する女性二人組がリリース。化粧品と同様、肌にのせるピンクや赤といった色は、少しの色の違いでも、身につけるとかなり違う印象になることも。

 

「あと、三重県で制作している〈windsky(ウィンスキー)〉は撮影のリース用で借りたのをきっかけに、自分でも購入してます。洋服とコーディネイトした写真をインスタグラムに載せてるんです。“ランジェリーもファッション”という提案が良い!」

 

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via www.windsky.jp

windsky(ウィンスキー)・・・「服と同様に下着もワードローブの1つ。クローゼットの中に一緒に掛けられているような下着」をコンセプトに、2012年にスタート。ネット販売を中心に展開。

 

_海外から国内の地方ブランドまで幅広い! なぜこんなに詳しいんですか?

「わたし、インスタグラムでこういうのばっかり見てるから、『おすすめ』のところに出てくるんです。暇があれば下着のこと考えてますね(笑)。 あと、フォロワーさんにもランジェリー好きな人が多いから、可愛いとこ見つけたら教えてくれるんです。ありがたい!」

 

_花盛さん的、ランジェリーを選ぶポイント&ルールって?

「派手な色は着ないです。なぜなら濃い色が似合わないから。キャラじゃないのかな〜。撮影用に深いグリーンのものを買ったりするけど、自分じゃ意外と着けてないかも。朝の下着選びはその日の洋服に合わせて選んでます。パッド付きのブラは胸を持ち上げるから、Vネックの空きが広い服を着るとすぐに服が浮いてブラが見えちゃいませんか? でも、ノンワイヤーは胸を持ち上げへんから良いんです。むしろ、みんなはどういう時に何を着てるか教えて欲しい。ワイヤーブラを着たら胸が強調されて、まずい気がするけどな〜。ちなみに今日は〈UNIQLO〉のブラトップ着てます」

 

(マネージャーさん)「全部捨てたって言ってたじゃん!」

(一同笑)

「チューブトップタイプやから、なんだかんだ便利なんよね〜」

 

_今までに挙げてもらったような少し値段が高いものや〈UNIQLO〉のような実用性重視のものを着てると、〈FOREVER 21〉には戻れない気もしますが?

「それはないですね。結局、身体との相性やから。でも〈PETIT BATEAU(プチバトー)〉は生地がすごく伸びるから、着けたときに自分のおっぱいの形がきれいに見えます。それは〈FOREVER 21〉にはない感覚ですね」

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via  www.petit-bateau.co.jp

PETIT BATEAU(プチバトー)』・・・1893年に子どもの肌着メーカーとして誕生したフランスを代表するブランド。新生児の肌着から、ウィメンズウェアまで、家族みんなで着られる幅広いラインナップが魅力。

 

「〈BASERANGE(ベースレンジ)〉もそうやけど、おっぱいにフィットする。わたしとか痩せてないし、おっぱいが全然ないわけじゃないし垂れてるから(笑)、〈FOREVER 21〉とか着ると痩せてる子が着るみたいには可愛く着れないんです。……とは言いつつ、可愛いから着ちゃうんですけどね。自分で楽しむものだからいいかなって。〈PETITE BATEAU〉はぽっちゃりした人が着るとより可愛い気がする」

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via www.baserange.net

BASERANGE(ベースレンジ)〉・・・デンマークとフランスを拠点に、地球にやさしく着心地のよいアンダーウェアを展開する。「クリーンでリラックスして身に着けられる存在」というコンセプトのもと、高品質のオーガニック素材を中心に環境への影響を配慮したものづくりが特徴。

 

_分かります〜! 自分の身体が良く見える下着ってありますよね。

「そうそう。ぽっちゃりやからアリ!と思えるものといえばLonely(ロンリー)〉も大好き。ブランドのキャンペーンに出てくる女性たちが人種も年齢も、体型も多種多様で面白い!」

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via lonelylabel.com

Lonely(ロンリー)』・・・ニュージーランド発のブランド。〈ステラ・マッカートニー〉のランジェリーラインでキャリアを積んだテクニカル・デザイナーがパターンを担当し、その軽いつけ心地の良さに魅了されたファンが急増している。

 

_ちなみにショーツはどうしてますか?

「わたしはセットで買わないです。安かったとしてもパンツは別。なぜならお腹が冷えるから(笑)。 安心感があるデザインじゃないとダメなんです。その点、〈PETITE BATEAU〉のパンツは合格です。あと、妊婦さんも愛用するブランドで、めっちゃおすすめなのがJUBAN DO ONI(ジュバンドーニ)〉。パンツの縫い目が全部表にあって、腹巻き付きのデザインなんです。夏はブラの上にTシャツをそのまま着たいけど、お腹が冷えるから中に一枚挟むんですよね。でもこれはおへその上まで長さがあるから、腹巻きパンツとブラだけでも大丈夫。あと、〈UNIQLO〉も活用していますよ(笑)。見た目のチグハグ感は意外と感じません。『これは絶対、上下セットで着たい!』っていうものはセットで買いますけどね」

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via  www.jubandooni.com

JUBAN DO ONI(ジュバンドーニ)』・・・ブランド名は、童謡「オニのパンツ」で謳われているような”つよくていいパンツ”を掛け合わせた(襦袢と鬼)が由来。ウエストリブが長めのショーツをメインにラインナップ。

 

_話を聞いて、早速お店に見に行きたくなりました! 都内でランジェリーを買うならどこがおすすめですか?

「デパートにもたくさんあるけど、わたしのおすすめは原宿・渋谷エリア。ファストファッションのお店もあるし、路地裏に老舗〜最新までいろんなセレクトショップがあるから幅広く見れるんです。原宿のLochie(ロキエ)〉はオリジナルが上下セットで5000円とかなり良心的。しかもフリーサイズ! よくリースさせてもらっているのはil Felino.(イルフェリーノ)〉。ここもオリジナルのカラバリが豊富で可愛いですよ。ランジェリーのセレクトショップといえば、老舗GABRIELLE PECO(ガブリエル・ペコ)〉も原宿ですね。憧れの海外ブランドがたくさん揃ってます。nowos(ノーウォス)〉がセレクトしているフランスのブランドも気になります。胸が小さい人のことを考えて作っていて、手作りで繊細やからちょっと高いけど、惹かれますね」

 

_ちなみに、薄手の洋服を着る今時期のニプレス問題はどうしてますか?

「ぴたっとしたTシャツとか、テロテロの洋服を着た時ですよね。自分ではバレへんと思ってたのに、外出して少したってから『やっぱりバレてる?!』って急に心配になることありますよ(笑)。家の照明だと気にならんのに、外に出て自然光の下だと案外アウトだったりね。服の素材との相性やから、これなら大丈夫!って思えるまでめっちゃ着替えます(笑)。下着選ぶだけやのに、朝からかなり神経使ってますね。それでも心配な人には〈イルフェリーノ〉の透明なニプレスがおすすめ! ハート型で可愛い保管箱付きやからテンション上がる。慣れない人は毎日着けてもいいかも! 洗い替えも含め、2つをローテーションすればよろしいかと」

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via  ilfelino-store.com

 

_ギフトにも良さそうですね!  それでは最後に、愛すべきソフトカップ・ノンワイヤーブラについて一言。

「正直、機能性ゼロです。なんも寄せへんし、なんも上げへん。モデルのなかには『(脂肪が)全部二の腕に行くで、って言われたから最近はワイヤー入りをつけてます』っていう子もいたかな。わたしも『ヤバイんかな〜』って思いながらも、結局辞められません。正直、『好きなもの着て、ストレスフリーでいる方がおっぱいも垂れへんのちゃうかな』とか思ってるところもあります(笑)。高性能ブラを推してる下着屋さんに行くと、絶対に怒られそうやから行けないな〜!」

 


 

花盛友里 Yuri Hanamori

フォトグラファー。1983年、大阪府生まれ。中学時代から写真の楽しさに目覚め、2009年よりフリーランスとして活動開始。女性誌や音楽誌、広告などで主にポートレートの撮影を手がける。2014年に出産、一児のママに。同年、自身初の写真集『寝起き女子』(宝島社刊)を発売、2017年5月には女子のためのヌード写真集『脱いでみた。』を発売。

Text:Kaori Yamamoto


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