自分をエレガントに見せる作法と所作で、真の魅力的な淑女になりましょう。 レディのためのテーブルマナー Part3

「テーブルマナーがレディを作る」。お洒落が好きで、美味しいものも大好き、そんなGINZA読者が身につけるべき 基本のテーブルマナーとは? 自分をエレガントに見せる作法と所作で、真の魅力的な淑女になりましょう。


LECTURE 01.

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「箸の三手」を知っていますか?

お茶の作法に「箸の上げ下ろしは三手」という手順があります。1. 右手で箸を持ち上げて、2. 左手で下から受け、3. 右手をすっと箸にそって下に滑らせて箸を持つ。この箸の持ち上げ方ひとつで、見た目の美しさがまったく違うのです。応用編はお椀をいただくとき。まずお椀は必ず両手で持ち、お椀の下にした左手の指に右手で持ち上げた箸を挟んで、右手を滑らせて箸を持つときれいです。(岡副さん)

 

LECTURE 02.

箸袋は箸置きに変身させましょう

箸置きがない時、小鉢に箸を渡して置く「渡し箸」や、醤油差しなどの小皿にひっかけて置くことはしません。箸袋を折って、箸置きを作ってしまうのが良いでしょう。千代結びにしたり、折りたたんで山型にしたり、折り方はなんでもいいと思います。使い終わったら、箸先を箸置きとして結んだ箸袋の端に差し込んだり、箸袋を広げてその中に戻します。(湯木さん)

 

LECTURE 03.

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たかが箸袋と人はいうけれど

蕎麦屋さんなどの割り箸は、食べ終わったら箸袋を半分ぐらいに折って、口をつけて汚れた箸先が見えないように箸袋に入れるのがエレガントです。箸袋を折らないまま入れてしまうと、使っていない割り箸と同じ見た目になってしまうので、「使いましたよ」という意味合いも込めて、箸袋をちょっと折るのです。(岡副さん)

 

LECTURE 04.

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お味噌汁のしじみ、食べるか食べないか?問題

しじみなどの貝のお味噌汁、具は召し上がっても召し上がらなくても、どちらでもいいのではないでしょうか? これはもう、お好きなように。貝殻からひとつずつ小さな身を取ろうとすることは、決して下品ではありません。最後に食べ終わった貝殻は、もとに戻してお椀の蓋をしておきましょう。(岡副さん)

 

LECTURE 05.

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お椀の蓋…その行方

椀ものの蓋を開けたら、一呼吸そのまま手を止めます。湯気となってついた水滴を静かに落とすのです。そして蓋はお膳の外側に置きます。そのときに必ず蓋の内側を上に向けましょう。お椀をいただき終わったら、必ずもとのように蓋を閉めるのが正式な作法。召し上がったあとの残りの殻や、柚子のかけら、魚の骨などは人に見えないように隠します。(湯木さん)


レディの作法を教えてくれた方々

小倉朋子さん

食の総合コンサルタントとして幅広く活躍中。著書に『世界一美しい食べ方のマナー』(高橋書店)ほか。

湯木博子さん

日本料理の発展と、伝統を踏まえながらモダンな趣向を追求してきた「東京𠮷兆」の女将。

岡副徳子さん

大正より続く銀座七丁目の老舗料亭「金田中」の女将。お茶、香道などを嗜む。

Illustration: Satoshi Hashimoto
Text: Chizuru Oba
Cooperation: Yuko Tanabe (Ginza Hyakuten)

GINZA2017年9月号掲載