秋はアートの予感。ロエベ 「International Craft Prize」初の巡回展始まる

ファッションとアートは、互いにとってどんな存在なのだろう。芸術の秋にかこつけて思いを巡らせ始めると、〈ロエベ〉の展覧会にたどり着く。長らく「文化」を柱としてきたブランドは、クリエイティブ ディレクターのジョナサン・アンダーソンの元で、アート、デザイン、そしてクラフツマンシップを基軸としている。

「ロエベ クラフト プライズ」は、2016年に立ち上がったプロジェクトだ。国際的に活躍する現代の職人たちを、その新規性や芸術的価値から評価し、未来へ繋がる才能を発掘する。第二回となる昨年は、ドイツ人アーティストのエルンスト・ガンペール氏らが受賞した。

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スペインでの授賞式にて。左からジョナサン・アンダーソン、大賞受賞者のエルンスト・ガンペール氏、トロフィー授与のため出席した女優のシャーロット・ランプリング氏。

だが、これは単なるアーティスト支援にとどまらない。〈ロエベ〉は、受賞したアーティストたちの作品を広く公開する巡回展覧会「International Craft Prize」を開催するのである!プライズの全ファイナリストの作品が、ブランド本拠地のマドリードを始め世界各地で展示される。日本では、11月17日(土)から11月30日(木)、21_21DESIGN SIGHTにて。しかも、入場無料。歴史あるメゾンが選ぶ革新的な現代の工芸技を間近に見られるまたとないチャンスだ。

それでは受賞作品をちらりとご紹介〜!

大賞『Tree of Life 2』エルンスト・ガンぺール

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オーガニックな曲線と質感にうっとりするオブジェは、嵐に割って折れたオークから切り出したものだそう。ガンぺール氏は、木材旋盤加工の熟練者となった後、木材への独自の鑑賞力を以って作品制作に励む。アンダーソンはこの作品をみて、「この作品には、独特な声を届ける何かがある」とコメント。

特別賞 神代良明

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日本人からも受賞者が!神代氏の作品は、ガラス粉末と酸化銅粉末を混ぜ合わせて焼いたボウル。ガラスならではの繊細さと陶器の強さが混ざり合い、唯一無二の存在感を醸している。

アンダーソンは「クラフトはロエベの真髄。メゾンとして私たちは純粋な意味でのモノづくりをしようとしています。そこにこそ私たちの考えるモダニティがあり、クラフトは常に私たちとつながっているのです」と語る。「International Craft Prize」で出会うのは、これからのファッションの新たなインスピレーション源なのだ。

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LOEWE「International Craft Prize」

会場:21_21 DESIGN SIGHT ギャラリー3
東京都港区赤坂9-7-6 東京ミッドタウン ミッドタウン・ガーデン内
期間:2017年11月17日(金)〜11月30日(木)
時間:10:00-19:00(入館は18:30まで)
休館日:火曜日
入館料:無料