いつの時代も“IT”を作り出すのは、才能あふれるニュージェネレーション。今回は先駆者たちのお墨付き! 責任&自信をもって、次なるシーンを切り開く才女たちを紹介します。

きゅんくん

ロボティクスファッションクリエイター、メカエンジニア

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撮影協力: DMM.make AKIBA

機能性のないロボットをファッションとして身につける。そんな前代未聞のコンセプトを掲げ、“ロボティクスファッションクリエイター”として活動する22歳のきゅんくん。「ロボットを身につけたい!っていう想いが強くあって、ウェアラブルデバイスについていろいろ調べたのですが、あまり期待度が高くなく……。機能だけを求めてデバイスを身につけるより、逆に機能がないほうが、ウェアラブルデバイスにとっても、ファッションにとっても新たな道が生まれるのではと思ったんです」。小学5年生でロボットの開発に興味を抱き、中学生で電子工作をスタート。高校生でファッションに興味をもち、被服部で服作りを学んできた。最新作はAKB48の単独公演で着用された[メカフ ステージ]。「[メカフ]シリーズはモーターの数を少なくして、動く範囲を制限しています。そのほうが逆にファッション的な動きになるんです。今後もこの[メカフ]をどんどん進化させていきたいですね」

 

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[METCALF stage]2015年

▲推薦▲

落合陽一

きゅんくんは着飾るためのロボットのクリエイターという、合理性とは一見相反するコンセプトを併せ持った存在です。しかし人間は合理性のためだけに生きているわけではない生き物。我々は着飾り、コミュニケーションを行う動物です。我々と同様、働いたり役に立ったりする合理性だけがロボットではない。普段の彼女は明るく笑顔を見せるような、チャーミングで素敵な電子工作女子ですが、仕事の時はキリッと本気モードでクールなキャラクターに切り替わります。そのギャップの中にあるコンセプトは本物、ロボットと効率性の矛盾のど真ん中を突っ切っていくアーティストであり、革新者だと思います。

 

落合陽一

メディアアーティスト。筑波大学助教。デジタルネイチャーというコンピュータと人の新たなる関係性を実証するため、実世界志向コンピュータグラフィックスやヒューマンコンピューテーション、アナログとデジタルテクノロジーを混在させたメディアアート表現などを用いて表現活動を行っている。

 

 

Photo:  Ayumi Yamamoto
Text&Edit: Sakiko Fukuhara