目元や唇中央にちょこんと置いたピンクの使い方は、和の発想。日本女性を、もっとも美しく引き立てるメイクのひとつです。
【ニッポン美人化計画 】ちょこんとピンクは、和の発想
今月のミューズが生まれるまで
増田江花さん
フィルムエディター
2018. 2. 7 at Shirokanedai Photo: UDA
ブルゾン ¥24,000(ユーイージー | ジェムプロジェクター)/Vネックキャミボディスーツ ¥41,000(ヴィヴィアン ラムゼイ | エディット フォー ルル)/サコッシュ ¥2,500(テイケン | アンシングス)
モデルに応募してくれた人の中で、どこか衝動的で鋭い目線が魅力的だったLEEさん。
「写真を見て、何かを持っている人だと感じた通り、夢は映画監督。その意思が現れているかのような強い目元からは想像つきませんでしたが、会ってみたときのガーリーな雰囲気も良いなと思いました」(UDAさん)
LEEさんの鋭さと可愛さを生かすために取り入れたのは、和のエッセンス。
「昔から季節感を大事にしてきた日本的な考えで、春色のピンクを選択。目元をぐるりと囲むように使い、和メイクのように両端に赤みを強めに入れます」(UDAさん)
さらにピンクが研ぎ澄まされて見えるよう、肌の白さを強調する白粉で仕上げ、口紅は唇中央のみに。
「こういった日本古来の化粧をカジュアルに取り入れれば、ストリートにも。神聖なムードを出すこともできるので、甘いイメージのピンクも、キリッと仕上がります」(UDAさん)
目元には、濃淡2色のピンク(5)を使用。青みのある薄ピンク(5の上)は、ブラシでくるくると撫でるように、上下アイホール全体に。濃ピンク(5の下)は、小さなブラシを使い、目のキワをぐるりと囲むように塗った後、指先でなじませる。目頭と目尻、上瞼のアイホールの外側のラインのみ多めに重ね、色を強く出すのがポイント。さらに、睫毛の生え際は、同系色のアイライナー(2)で埋めて引き締め、上の睫毛には、毛先を中心にオレンジのマスカラ(3)を。仕上げた目元を避けて、肌の透明感をアップさせるフェイスカラー(1)を全体に塗る。リップメイクは、やさしいコーラルのリキッドリップ(4)。唇の中央にまあるく塗る。
- 1
くすみを払って澄んだ白肌に。ラトゥー エクラ ルース パウダー ¥5,000(ポール&ジョー ボーテ)
- 2
肌なじみの良いローズニュアンス。ドローイング ペンシル #Pローズ パープル 72 ¥2,400(シュウ ウエムラ)
- 3
鮮やかなオレンジ。軽やかなつきで、カールも持続。ジュエル カラー マスカラ #Indian Summer ¥3,200*6/15限定発売(アディクション ビューティ)
- 4
ミルキーなコーラル。染まるように色づき、しっとり感も長続き。リリカル リップブルーム #02 ¥3,500(THREE)
- 5
頬やリップにも。ほどよくマットな質感。マルチペイントカラーズ #04/#07 各¥3,000(RMK Division)
UDA
メイクアップアーティスト。雑誌・広告のファッション&ビューティや著名人を手がけるほか、舞台のメイクプランニングも。本企画ではディレクションから担当。作品のアーカイブも見られるHPがオープン!uda-kesho.com/top