今回は、澄んだ瞳の澪さんに声をかけた。
「今、気になっているのが、昔っぽさを現代に置き換えたスタイル。それには、甘いけれど、クールな一面も必要。彼女の場合、もともと1970年代のムードがあって、可愛いけれど凛とした目元をもっている。だから、ピタッとハマる気がしたんですよね」(UDAさん)
リップに、アイドル的なローズピンクを使う一方、クリアなプラムネイルで、愛らしさを抑える。さらに、「カラーメイクに興味がある」という澪さんに、派手になりすぎないグリーンをアイラインに選んだ。ところが、「何かしっくりしない……」と、澪さん。そこで、UDAさんの勧めで鏡から一歩後ろに下がって再確認したところ、「あれ? 良いかも!」と納得。
「新しいメイクが似合わない?と思ったら変えたところばかりに、意識が向いている可能性も。そんなときは普段人と接するくらいの距離でチェックしてみると、本当に似合うか見極められます」(UDAさん)
ベースメイクは、素肌の質感を目指す。肌色の下地クリームを小さなブラシに取り、細かいムラや赤みを丁寧に補整することで、メイク感を抑える。チークは、目元に視線が集まるように、肌本来の赤みの位置から、顔の外に向けてフェイドアウトさせる形で入れる。アイブロウは、澪さんが眉尻を下げて整えていた形を、もともとの眉の形に描き、凛々しく。アイメイクは、黒のマスカラを塗ってから、グリーンのアイライン(1)を、目を開けた時に見える太さで目の形に沿って引く。さらに、下瞼の目尻から3mmほどの位置に、ピンクのリキッド(2)で丸い点をプラス。リップは、ローズピンク(3)、ネイルは透明感のあるプラム(4)を塗った。