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〈シャネル〉のフレグランス「シャネル N°5」が誕生から来年で100年!100周年を目前に新しいショートムービーが2020年10月30日(金)に公開される。ヨハン・レンク監督が手がける映像には、新ミューズの女優のマリオン・コティヤールが登場。
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〈シャネル〉のフレグランス「シャネル N°5」が誕生から来年で100年!100周年を目前に新しいショートムービーが2020年10月30日(金)に公開される。ヨハン・レンク監督が手がける映像には、新ミューズの女優のマリオン・コティヤールが登場。
1921年にガブリエル・シャネルと調香師のエルネスト・ボーが生み出した「N°5」。合成香料アルデヒドと80種類もの稀少なローズ ドゥ メ、ジャスミン、イランイラン、サンダルウッドなどのブーケが、歴史上初めて組み合わされたものだった。香水づくりにおける調香の革命的存在だ。
今も尚、メゾンを代表する香りとして世界で知られている「N°5」。時代を経ても〈シャネル〉の理念を表現し続けている。
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そして、100周年を目の前に、新しい映像が公開される。
監督のヨハン・レンクは、ミュージシャンのPV、広告キャンペーン映像、写真、TVシリーズと多岐に活躍。すでに、〈シャネル〉の「ココ マドモアゼル」や「シャネル N°5 ロー」の映像作品も手がけている。
主演には、世界的な女優マリオン・コティヤールが抜擢。このオスカー受賞女優がフレグランスのイメージを務めるのは初となる。
ストーリーの舞台は、月の彼方。英語で“over the moon”とは、“月を超える程の幸せ”という意味がある。作品では、月の存在と同様にダンスそのものも重要な役割りを果たしている。ニュージーランドのアーティストのロードの楽曲『ティーム』のリズムに、トップクラスのアーティストとの仕事でも知られているライアン・ハフィントンの振付けが合わせられた。イメージは、“恋する強い女性、陽気に魅惑を発する女性”。2人の欲望が惹きつけ合う様子を組み合わせ、独創的なバレエになっている。
さらに、金色のレースの煌びやかな衣装も見逃せない。ラグジュアリーなセカンド スキンとも言えるドレスは、軽やかでどんな動きにもぴったりと寄り添うように仕上がっている。花と葉をモチーフにした刺繍は、メゾン ルサージュにおける16人の職人の技巧が施されている。なんと、アトリエで900時間以上をかけてつくられた代物だ。デザインは、1937年にセシル・ビートンが撮影したマドモアゼル・シャネルが纏っていたドレスから着想を得ている。
大胆かつ独創的な世界観を築きながらも、人生の喜びや平等というテーマを表現し、同時に「シャネル N°5」の歴史にオマージュを捧げたショートムービー。美しい情景とメタファーによる香りのもつ力を視覚的に感じてみて。
Text: Nico Araki