誰もが密かに気にしているはずなのに、何だか話題にしづらいのが〝お口のトラブル〟。そこで口もと美容のスペシャリストに直接取材!医学的見地や世界のトレンドを踏まえ、やるべきケア・知っておくべきトピックをお届け。
歯磨き粉は主役じゃない。磨き方のベストアンサー:お口の美容百科vol.2
TEETH
「芸能人は歯が命!」なんてCMがあったけれど、歯がきれいなだけで美人オーラが出るのも事実。まずは歯のクリーニング法をアップデート。その1「美人オーラ放出!白い歯を叶えるハウツー」はこちらから。
歯磨き粉は脇役に徹する
“泡立たない系”を
歯茎を健やかに整えるヘンプシードオイルを配合。サンフード ガムジョイオイル 30ml ¥3,500(コスメキッチン)/ 虫歯や口臭の原因菌を天然のクレイの力でクレンズ。クレイド トゥースペースト 30g ¥1,630(マザーアース・ソリューション)
天然成分100%。ミントの精油の香りが。Davids ホワイトニングトゥースペースト 149g ¥1,800(It’s so easy)
ブラッシングの主役は歯磨き粉ではなく、あくまでも“歯を磨く”行為そのもの!刺激や味、泡立ちが強過ぎるタイプを使うと磨く動作から気が逸れやすくなるので要注意。理想は、口内で主張し過ぎない低刺激の歯磨き粉。歯周病が気になるなら薬用成分入り、虫歯対策ならフッ素入りというふうに、お悩みに対処する成分を含むものを選ぶのも手。
磨き方のベストアンサー!
何はなくともまずフロス
親指サイズのキーホルダーの中に15mのフロスが。ダルトン デンタルフロス ¥185*税込み(プラザスタイル)
奥歯までケアしやすい立体的なY字フォルム。DENT.EX ウルトラフロス M 10*10本 ¥490(ライオン)
もっとも汚れや歯垢がたまりやすいのは歯間。まずはフロスを使って歯の間を丁寧にクレンズする習慣を。ブラッシングは、日中なら大きな汚れを効率よく落とせる電動、朝晩は歯と歯茎の間の歯周ポケットにもアプローチしやすいコンパクトなブラシを使うのがベスト。歯周ポケットを磨くときは力を抜き、45度の角度でブラシをあてるようにして。
歯ぎしり問題、
耳を引っ張れば解決!?
歯がすり減ったり、噛み合わせ異常を招いたりする元凶である、歯ぎしり。実はストレスが原因のケースも多く、耳を上に向かって引っ張るようにして顎にかかっている緊張をほぐすと改善できることも!ちなみに、歯をくいしばる癖がある人や、朝起きたとき奥歯に痛みを感じる人、慢性的に頭痛・肩こりがある人は、歯ぎしりをしている可能性が大いにあり。
歯並びも歯茎の黒ずみも
こっそりリセットできる時代
デジタル解析に基づいて作られた透明のマウスピースを着用することで約2年で理想の歯並びへと整えるインビザラインがブーム。矯正しているとわからないほど目立たないうえ、自由に取り外せるからあまりストレスを感じずトライできる。タバコや銀歯などの影響で色素沈着した歯茎を約10分でケアできる、レーザーや薬剤を使ったガムピーリングも浸透中。
「エムアンドアソシエイツ矯正歯科」
住所: 東京都中央区日本橋本町1-1-5 日本橋TNビル4F
電話番号: 03-6262-5779
メニュー: 「インビザライン」(装置施術料)¥800,000*要予約
「東京国際クリニック/歯科」
住所: 東京都中央区銀座1-5-6 銀座レンガ通り福神ビル5F
電話番号: 03-5220-2100
メニュー: 「ガムピーリング」¥10,000〜*要予約
次々と新しい口紅が登場するのにつられるように、今、マウスケアアイテムが進化しマーケットをにぎわせている。それは「歯がきれいでなければおしゃれに口紅をこなせない!」と世のガールたちが気づき始めた証拠かもしれない。そして実は〝お口周り〟と美の関係はとっても深淵!たとえば歯並びや噛み合わせに問題があると、顔の骨格が歪み、きゅっと上がった頬やフェイスラインを保ちづらくなる。また、口周りの筋肉を内側から支えているのが舌。正しいポジションに収めていなければ口角が下がったアンハッピーな顔立ちになりやすい。さらに唾液は体内に発生する老化の根源・活性酸素を除去する物質や、美肌に関わる成長ホルモンを含む美容液のようなもの。目には見えない息にいたっても、その匂いが体の内側を美しく保てているかどうかを知らせるバロメーターの役割を果たしてくれている。つまり!お口周りの諸問題をクリアにすることはきれいの総合レベルをグググと上げることとイコール。この機会に気になる点をリストアップして、片っ端から解決してみては?
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理論やメソッドを教えてくれた人=石井さとこさん
歯科医師・口もと美容スペシャリスト。審美歯科クリニック「ホワイトホワイト」院長。薬用歯磨き「ナチュラルドロップス」(コスメキッチンで販売中)の開発に着手するなど幅広く活躍。
Photo: Satoshi Yamaguchi Illustration: Automoai Text: Chihiro Horie