FROM EDITORS ふつうの戦士の美容帖〜ハリの正体

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vol.1 ハリの正体

GINZA5月号「知的な服ってなんだろう」特集で、「知的な顔」ページを担当した。知的そうな雰囲気とか、知的な話し方というのはなんとなく想像できるが、「顔が知的」であるとはどういうことなのか。「○○に見せるテクニック」特集は時にブラックジョークすれすれになる。

知的な顔と聞いてまず私が思い浮かべたのは、緒方貞子さんだった。ガラスの天井を突き破らんとしてきたすごい女性なのは言うまでもない。上司にしたら厳しそうだけど、親戚の伯母さんにもったら頼りがいがあるし優しそうな、奥行きを感じさせる風貌に憧れる。

解明するヒントをくれたのが、相貌心理学の研究者である佐藤ブゾン貴子さんだ。
まず肌のハリ、そしておでこを見よと佐藤さんは言う。
佐藤さんによれば、外界(世間とかそういったものすべて)に立ち向かおうと決意するとき、顔の肉は緊張感を持って盛り上がるのだという。私たちが”ハリ”と呼んで年がら年中気にかけているあれだ。
考えてみれば、学生時代からの友人にしばらくぶりに会うと「顔、変わったね?」と驚くことがよくある。年齢を重ね、家族が増えたり仕事で重責を担ったりして、それに伴う覚悟のようなものが彼らの顔つきを変えたのだ。

単に狭いか広いかだけでなく、さまざまなおでこの見方があることも佐藤さんに教わった(詳しくは本誌で)。
眉間にシワを寄せている人というのも、何かをおかしいと感じたり思いあぐねたりしてそこをよく使っているからであって、知的な反応であることに変わりはない。いい歳をしてツルツルなだけのおでこというのも、なんともつまらない。

働き方関連法案が閣議決定されたこの春。勤怠表を眺めるよりもまず、同じチームのみんなの肌のハリやおでこを眺めてみるべきかもしれない。おでこと肌のハリは、日々の思考や生き方と直結している。アイメイクで目元の表情はいくらでも作れるけど、額とハリはごまかせないから。
なぁにリフティングやボトックスがあるさと言う人もいるかもしれない。でもその偽装の代償として手放さなくてはならない素の表情に、どれほど多くの情報が詰まっていることか。コミュニケーションの情報を失くした顔、それを人は揶揄を込めて不気味と呼ぶ。うさんくさい、でもいい。
ああ、そうか、私たちは顔の中に”信頼”を探して歩いているんだ。そうふつうの戦士は思ったのだった。


今月の武器

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噴射系UVはまず香りが良くなければ。アンプルールのUVスプレーはつむじにも、デコルテにも、外出の前にとにかくシュっ。

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サンローランのサマールックから、限定発売中のパレット アーバンエスケープ。新しいカラーは一番疲れている日に試してみる(調子のいいときは何をつけてもお値段以上に見えてしまう)。疲れを蹴散らしてくれるならば、それは本当にドレッサーに迎え入れるべき色だと思う。

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美しいとかツヤがどうとかの前に、凹まない強い肌になりたいと思うのはきっとみんな同じ。資生堂の最新テクノロジーを配した名美容液 アルティミューン(6月1日リニューアル発売)を毎朝欠かさない。武器というかお守りに近い。

今月の戦士メモ

1.  働き方、どうなる。高プロ、インターバル。ざわついている。理想の従業員の条件って15個もある。

2. 『わたしは、私』。美しく、楽しく生きてる大人の女性をたくさん見たい

3. 私たちを取り巻く環境って今やこういうもの。情報がどんどん増えちゃったら世界はどうなる。


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Keiko SUZUKI

2009年からGINZA編集部に在籍。今春からデジタルチームへ。赤い口紅コレクター。食育指導士®

間部百合 Yuri Manebe

写真家  東京在住、時々ベルリン。最近手がけた仕事は、書籍『Amazing Cuba』 、『チオベンの弁当本』、映画『猫は抱くもの』のスチールなど。2018年4月「光よりもはやく/ボーイズラブ/サイボーグフェ」をスタジオ35分 で展示。私家版写真集に『ultimate lezcation』、『 野生のしこう』、『little chocolate』がある。カバー写真は、氷が溶けゆく瞬間を捉えた kooriシリーズからの一枚。
http://www.yurimanabe.com/

Cover Photo: Yuri Manabe  Photo(product): Hiromi Kurokawa

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