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編集T、資生堂ザ・ギンザに素敵なアートを発見。刺繍作家に尋ねる、刺繍のこと、美のありかた

編集T、資生堂ザ・ギンザに素敵なアートを発見。刺繍作家に尋ねる、刺繍のこと、美のありかた

銀座を代表する美容スポット「資生堂ザ・ギンザ」。5周年を迎える同店のフロアど真ん中に飾られた椿の刺繍作品の作者にインタビュー。


来る5月14日で「SHISEIDO THE GINZA」は5周年。アニバーサリーの特別展示として、1階中央ステージに大きな刺繍アートが飾られている。作者の名はエマニュエル・ヴェルヌー。どんな人なのかしらと、“emmanuelle vernoux”“刺繍”で検索するも、ほとんどヒットしない。ならば!と、来日に合わせて会いに行ってきました。

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エマニュエルは、CHANELやサンローラン、ルイ・ヴィトンなどオートクチュールを牽引する名門メゾンの刺繍を担う作家。

「10代の頃、自分の服に刺繍を施していたの。服自体を作ることには興味がなくて、既成服をデコレートすること、フランス的に言うと“ケーキの上にサクランボをのせる”行為、つまりファイナルタッチが好きだったのよ」

まっさらな生地に刺繍を施すことで生地が生まれ変わる。そんな刺繍の魅力に取り憑かれ、生業にすることになった。ドレスの袖、バッグの一部。パーツ1つ作るのに何千時間も費やすオートクチュールの世界で活躍し、今やパリを代表する刺繍作家と言える。しかしそんな彼女は、普段はクチュリエからのオーダーを基に作業を行うため、自分の名前で作品を発表するのは今回が初めて。

「資生堂創始者・福原信三氏の弟で、写真家の福原路草氏が1940年に撮影した椿の花の写真をモチーフにしました。モノクロで表現された清らかな椿。シンプルなのにこの写真はなぜ美しいのかと、椿の花がもつ詩的な可憐さの表現法に悩み、何度も作り直したの」

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リュネヴィルというフランス刺繍伝統技法を用いてびっしりとスパンコールが敷き詰められたバックグラウンド。スパンコール1つ1つをよくよく眺めてみると、端が欠けていたり、反っていたり、輝きに表情の変化がつけられている。作品右上などの黒い部分は、布を丸く切り、畳んでさらにハサミで切った立体仕上げ。約300時間を費やして、オリジナルパーツを作り、ひと針ずつ思いをこめたと言う。派手さはないが、じっくり眺めるとその精緻さやそこから生まれるパワーを感じるはず。

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ちなみに、女性を彩る服作りに携わるエマニュエル氏本人も、もちろんファッショナブル。

「私は女性美=外見美だとは思いません。美しいって、心がドキドキすることだと考えています。自然の風景かもしれないし、嵐かもしれない。心が揺さぶられて感動が生まれることで、内面が磨かれて、美しい人になっていくんです。路草氏は化粧品を本業になさった方の弟さんですが、彼が美しいと感じてフィルムにおさめたものが女性自身ではなく椿の花であったという点が、私の考えとシンクロしているように思いました」

2人のクリエイターの想いが70年の時を経て偶然にも一致している点も面白い。写真も刺繍アートもお店の真ん中に展示中。ちょっとのぞきに、週末、銀ブラしませんか?

 


emmanuelle-hidef

EMMANUELLE VERNOUX
(エマニュエル・ヴェルヌー)

刺繍作家。『アトリエ・ヴェルヌー』主宰。CHANELほか名だたるメゾンの刺繍を行っている。

 


SHISEIDO THE GINZA

東京都中央区銀座7-8-10

「5周年特別ディスプレー(展示期間〜6月27日)」ほか、「5周年記念特別モノクロポートレートプラン(5月28日、6月11日/各日2組限定)」なども開催。期間中、化粧品購入や有料サービスコンテンツ利用で5周年記念品の進呈あり(なくなり次第終了)

編集T

GINZAダイエット部所属(部員1人)。内面を磨くことで美しくなる、というエ マニュエルさんのお言葉を伺いながらも、ただいまとあるサロンで外見美を磨き (体験レポート)中。続きはウェブで・・じゃなくて本誌7月号の連載で。

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