メイクや髪型で大きく雰囲気を変える前に、どんな顔立ちの人だって、ほんの些細な心がけやアクションで 知的ムードを醸し出せる。今すぐ試してみたい4つの方法をレクチャー。まずは鏡を用意して、自分の顔を改めてよく見てみよう──
見せ方にはコツがある。知的フェイスを作る4つの方法
【標準】
目の縦幅:横幅=1:3
【標準】
顔の横幅:眉山から顎先の長さ=1:1
横幅は、両方のこめかみあたりを結んだところ(一番幅があるところ)を基準にする。
最初にやっておきたいのは、自分の顔が〈フェイスMAP〉(本誌5月号参照)でどこに位置するかを把握しておくこと。顔の長さに関しては、横幅の一番広い部分と眉山から顎先までの長さを比べたとき1対1だと標準で、それよりも縦に長ければ面長。また、目の縦幅を1としたとき横幅が3だと標準で、それよりも横幅が短いと丸い目、長いほど細い目ということに。顔が短いとわかったらシェーディングを入れたりチークを縦長に、目が丸い人はアイシャドウをアーモンド形に塗ったり目尻のアイラインを直線的に長く引くことで、聡明な印象に。
【笑顔のパーセンテージ】
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1 / 4歯は見せず、口角だけをさりげなく引き上げるくらいの微笑みがベスト。顔も締まって見える。
知性を感じさせるムードは表情だけでも演出できる。上の写真は同じヘアメイクのまま、笑顔の度合いのみを変えた例。感覚的に−10%の無表情パターンや80%のビッグスマイルにはあまり知性を感じないのでは? 資生堂の研究結果でも同様で人は40〜50%程度の微笑(口角が引き締まって見えるくらいの表情)に知性を感じやすいというデータが。これも先に述べた無意識下の学習によるジャッジ。なお、リラックスしているときは口元が緩み、大きく笑っているときは各パーツが大きく曲線を描くのでいずれも知的イメージからは離れる。
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相貌心理学では、内面的な傾向が顔に表れると捉えることは前述の通り。では、ルックスにもにじみ出るような知性はどう身につけるべきかというと……自分の思考の仕方から見直す必要が。物事を考えるとき、好きか嫌いかという感情や、自己の欲求をベースにしていない?いったんこれらの要素を排除し、物事の本質を客観的に捉えるクセをつけることで、外面にも変化が生まれると考えられる(ちなみに、顔をおでこから目の下、目の下から口、口から顎の3ゾーンに区切ったとき、目の下から口までの体積が広い人は感情を優先させやすく、口から顎までが広い人は本能的欲求を優先させやすいとされる)。また、緊張感を持って物事にチャレンジしているときは重力に逆らうように頬に弾力が生まれ、目にも輝きが宿ってエネルギッシュで知的なムードが自然と生まれる。
利き手が右の人ならば、右側が「今の顔」で左側が「過去の顔」ということになる。
ほとんどの人は顔が左右均等ではない。相貌心理学では利き手側を「今の顔」、非利き手側を「過去の顔」とみなし、左右差が大きいのは理想と現実の間にギャップがあるなど、何らかのアンバランスが生じている状態と判断する。また、左右の目の高さが大きく異なるのは、2つのビジョンが存在し大切なものを選びにくくなっている状態だとか。相貌心理学が提唱する左右差の開きを縮める方法は「今の顔」と「過去の顔」を比べ、好きな顔のほうに関わる事柄をフィーチャーすること。「過去の顔」が好きなら昔やっていたことを思い出して復活させ、「今」のほうが好きなら自分の可能性を信じて現在、取り組んでいることを進めて。なお資生堂も、左右対称な顔は端正さや清潔感ある印象を与えられるという見解。アイラインの引き方などメイクでバランスをとるのも手!