ジムからSNS、完成間近の技術まで、テック美容は拡大中
テクノロジーの力で、楽してきれいに! 話題の新製品から開発中の未来技術まで “テック美容” 最新レポート #04
未来のオンライン会議はアプリでフルメイク
資生堂はマイクロソフト社の協力を得て「テレビューティー」というメイクサービスを開発中。以前から取り扱っていたメイクシミュレーターの技術を応用し、PCモニターに映し出される顔にメイクがのるというもの。AIのコア技術でもある「機械学習」によって目や口の位置を予測し、顔の動きにも対応する技術だ。海外メディアが取材に来るなど、海外の注目度も高い。
ナチュラル、フェミニン、クール、トレンドの4パターンのメイクと10段階の濃淡が選べる。現在開発・試験中につき、サービス開始の時期は未定。
ゲームで体幹を鍛える、VRマシン
ヴァーチャルリアリティをフィットネスに組み込んだドイツ製マシン〈ICA
ROS(イカロス)〉。完全オーダーメイド型のジム「ザ・ボディーライド」に日本で唯一導入されている。重心移動で上下左右にマシンを動かし、美しい山脈や空と海の映像の中に現れるリングをくぐるというもの。腕と脚だけで体を支えるため、わずか5分なのに終わると腹筋がぴりぴり。
VRのほか、運動の履歴をアプリで管理する伊のテクノジム社のマシンで統一。
≫ 東京都港区六本木7-3-12 六本木インターナショナルビル2F
☎03-6455-5554
営:7:00〜22:00
休:不定休
未来は「メイクはシートで」が常識!?
パナソニックが昨秋発表した新発想の化粧が「メイクアップシート」。有機ELで培ったインク材料設計技術と、高精細印刷技術で、100ナノという薄いシートに顔料インクをプリント。水を吹き付けて貼ると分子間力により肌に密着し、オフするときは水で洗い落とせる。シートを貼るだけなので、時短かつメイクが直に肌に当たらないので肌負担軽減にもつながる画期的な技術。
肌質を計測するデジタルミラーでシミの位置、大きさ、濃さを感知し、適切な顔料をプリンターに伝え印刷。現在開発中のため、実用化の時期や販売方法などは未定。
音楽を聴きつつ血流モニタリング
代謝の可視化を目指して、京セラが開発しているのが「血流センシングイヤホン」。血管の収縮が起こりにくい耳は計測に適したパーツ。耳甲介という部分に、センサーに搭載したレーザーを照射し跳ね返る光の成分で血流量や速度を測る。ストレス軽減や健康維持に役立つライフログを、楽しく音楽を聴きながら無理なくデータ化する時代がすぐそこまで。
美容や医療、介護など複数の業界から問い合わせが届く注目の技術。2018年度中の商品化を目指し、現在もイヤホン本体と専用アプリの開発が続いている。