友人の入籍祝いに何か気の利いたものを贈りたいと考え、これだ!と思いついたのが「イエス・ノー枕」。セックスレス予防に有効だしバッチリだわ、と早速検索してみたのですが、いかんせんデザインが…。そのうち企画して作ってもらえないでしょうか、GINZAプロデュースのモードな「イエス・ノー枕」。
女性からのセックスレス相談は近頃とても多く、その原因も様々なのですが、これからパートナーと一緒に暮らし始める人や結婚する人に、ぜひ知っておいて欲しいことがあります。「セックスレスにならないための処方箋」とでも言いましょうか、放っておくとセックスレスのきっかけとなるかもしれない男女の小さな心理のズレについてです。
幸せいっぱいの同棲や結婚のタイミングが、実はセックスレスの始まりだったなんてパターンを多く見てきました。物理的な距離が縮まり、ふたりのあいだに良くも悪くも“慣れ”が生まれます。相手が家にいることが当たり前の日常。すると女性は男性からのセックスの誘いを「明日、早いし」「今日は仕事で疲れたから」「なんとなく気分じゃないの」と“いつでもできるのだからもっとコンディションの良いときに”くらいの気分でスルーしてしまいます。しかしこれが、セックス有り無しの分かれ道となっていたりするのです。
セックスの誘いを断られるのは、男性にとって思いのほか厳しいことだったりします。そして、この“断られたときの男性側の心情”を女性に理解しておいて欲しいのです。
「男子家を出ずれば七人の敵あり」というのはあながち間違っておらず、男性は女性が思っている以上に仕事の現場で「鎧をまとい敵と戦っている」のです。鎧をまとうとは、敵に斬られても痛手を負わないように、心をあえて鈍くしている状態のこと。いちいち繊細に傷ついていたら、ずっと外で戦ってなどいられないからです。しかし家に帰れば心の鎧を外し、共に暮らす女性をいとしく思う優しい男となります。そんな心の鎧を脱いだ男性は非常にセンシティブな状態だと思って下さい。敵だらけの仕事環境とは違い、家でのパートナーとの時間は安らぐ癒しのひととき。そして丸腰のハートでセックスへと誘うのですが、そこで「今日はちょっと」なんて言われると、自分の気持ちがはねつけられ、強く拒絶されてしまったような気分に陥ります。心を許せるパートナーの女性にはセックスの誘いをいつでも優しく受け入れて欲しいのに…。
家に帰る
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仕事戦闘モードを解除(心の武装も解除)
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リラックス状態になり副交感神経優位(性的興奮は副交感神経の働き)
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セックスに誘うが断わられる
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男性は拒絶されたと感じて、女性の想像以上にナーバスになってしまう
「いつでもできるし、今日じゃなくてもいいじゃない?」くらいの、女性側からしたら断った自覚さえないようなスルーが二度三度と繰り返されるうちに、男性はパートナーへの興奮を抑え込むようになります。そしてこれ以上傷つきたくない、拒絶されたくないという思いからセックスのことを言い出さなくなり、やがて興味を失っていくのです。そこから遅れて、女性の方が「最近セックスしていないな」と思い始め、言い出しにくいけど勇気を出して自分から誘おうとする頃には、男性側の欲情のスイッチはもう長らくOFF状態になっています。そこからまたスイッチをONにするのが、なかなか難しかったりするのです。
では、そんなふうに男性の自尊心を傷つけないためにはどうしたらいいのでしょうか。
【セックスライフが安定しているうちに、性のことについて話し合える関係を作っておくことが大切】
男性に“拒否された”と思わせないように、女性がセックスに対して前向きな気持ちを持っていることをわかりやすく表現することが大切です。いつでも男性の誘いに乗る必要はありませんが、断るときには「明日は朝早いから、週末にゆっくりしない?」とか「今日は疲れているから、また今度しようね(語尾にハート)」のように、次回は受け入れるという意思表示や、次のセックスの約束をするなど、積極的にセックスに乗り気であることを伝える必要があります。
誰だって相手に甘えたいときや寄り添っていたいときに、冷たくされたら悲しくなるでしょう。そうならないように、お互いにセックスしたいと言い出しやすい環境を、注意深く作っていく必要があるのです。
「ねぇねぇ、結婚祝いが届いたのだけど。見て、イエス・ノー枕だよ…(苦笑)」
「なにそれ(笑)。じゃあ、せっかくだから、お互い忙しくても週に一回はイエスの日を作ることにしようよ。まぁ、僕は基本まいにちイエスだけどね」
「そうだ、セックスを“断った方が必ず次に誘う”っていうルールにしておかない?ほら、断られた方は次にまた自分からは誘いづらいでしょ」
「そうしよう、それがふたりのルールってことで」
結婚前にふたりでセックスライフのプランニングをしておきましょう。