たるみを退治するためのプロダクトがリリースラッシュ!そこで、取り入れるメリットや選び方をドクターに直撃。
ドクターと考える“20代からのリフトアップ”
スキンケアNEWワールドvol.06
〈SK-II〉は20代から炎症老化が起こってたるみの引き金になることを発見。また〈イプサ〉は30歳以下でハリが不均一になることに着目するなど、早い段階で始まる“ゆるみ問題”が取り沙汰されている。気づかないうちに、顔の形の劣化が進行してる?
「実は生まれた瞬間からエイジングは始まっています。ただそれが見た目で顕著になるのは、骨・脂肪・筋肉といった“顔の中身”のボリュームが縮小し、真皮の生成力が低下する20歳を過ぎてから。特に今は、マスク着用で表情筋をあまり使わない期間が続いた後ということもあって、若い層でもたるみ悩みを抱える人が増えています」
つまりいまや誰にとってもリフトアップ・アイテムは必須。まず取り入れたいのはどんなタイプ? 「レチノールやナイアシンアミドをはじめ、表皮や真皮への働きかけが確実な成分を含むものは、効果を実感しやすいはずです。あと個人的に気になったのは〈ポーラ〉などが、引き締めまで視野に入れたプロダクトを発表していること。
これまではコラーゲンやヒアルロン酸の生成を促してハリを出すというのがスキンケアの限界で、お肉をきゅっと減らすようなタイトニングはクリニックの領域と考えられてきましたが、メーカーの効果実証データを拝見していると、どうやら状況は変わってきているようなのです。引き締めが実現すれば小顔効果につながりますし、流行りの“中顔面短縮”を日々のケアで叶える、なんてことも現実的な話になる」
もはやイノベーティブなスキンケアが、旬な顔立ちづくりにも欠かせない時代に!?
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教えてくれた人 髙瀬聡子先生
たかせ・あきこ>> 皮膚科医、日本皮膚科学会正会員、ウォブクリニック中目黒総院長。『ゆる美容事典 「ほどほど」「ズボラ」で美肌を手に入れる』(講談社)などスキンケアに関する著書も多数。
Photo: Hikari Koki Text&Edit: Chihiro Horie