仕事に遊び、そしておしゃれにと、忙しくも楽しい毎日。そこに、メイクやスキンケアという小さな魔法をひと足し。手のひらサイズのアイテムが日常をブラッシュアップしてくれる。新連載 #あしたのコスメ では、明日を迎えるのが楽しみになる新作コスメを紹介します。
〈RMK〉のアイシャドウパレットと光の掛け算で遊ぶ
連載「あしたのコスメ」vol.03
四色のパールが
まぶたを神秘で染める

閉じたり、開いたり、伏せたり、笑ったり。目元というものは忙しくて、だからこそ、そこにきらめきをのせれば、豊かな表情が輝き出す。
秋に向けて発売された〈RMK〉の「シンクロマティック アイシャドウパレット」を開けると、めいめいに光を反射する四色のあやしい美しさにドキッとする。モロッコの旅に着想したという2種のパレットのうち、茶味があってどんなシチュエーションにも合いそうな「ラングズ オブ ヘヴン」を手に取ってみる。灼熱の砂漠で太陽が傾くとともにすうっと空気が冷えていく瞬間を表現しているのだそう。
そこに並ぶのは、温かみのあるゴールディカーキと、グリーンパールを忍ばせたブロンズ。それから、パープルに見えるけれども角度によってさまざまに色めくオーロラに、シアーなプリズムホワイト。寒色と暖色が共存していて、それだけで意外性に満ちている。だけどこのパレットがもたらすいちばんの驚きは、四色全てにたっぷりとパールが使われているところ。
普段、アイシャドウパレットの醍醐味は色と色のコーディネートだけれど、今回の〈RMK〉では、光と光のレイヤードを何よりも満喫できるのだ。

ある日は付属のブラシでゴールディカーキを取り、まぶたに翼を描くように広げる。シアーな発色なので、思い切って眉下の方まで伸ばしてもきれいに馴染む。その後プリズムホワイトを軽く乗せて、華やかな立体感を出す。仕上げに下まぶたの目尻側にブロンズを塗れば、グッと吸引力のある瞳に。
別の日は、オーロラでアイホール全体を彩って、二重幅にゴールディカーキを置いて引き締めてみる。ほんのり赤みがかったミステリアスなまなざしが出来上がる。
また違う日には、ゴールディカーキを薄く伸ばしてから、ブロンズを優しく重ねる。プリズムホワイトを目頭にちょこんと置いて、ポイントにしてもいい。一見ベーシックな茶系メイクなのだけど、奥行きと透明感が特別な印象を残す。
決して派手にはならない、色付いた光のヴェールをまとうためのパレット。使うごとに新たな発見があって、アイメイクの喜びをも教えてくれる。
Photo_Kanta Torihata Text&Edit_Motoko KUROKI