疲れ知らずの肌を育む化粧水からシャープな印象を作るクリームまで。最新テクノロジーによって著しく進化した、この秋の話題作をスクープ。まずは美容のプロによる総括トークからお届け。#肌が変わるパワースキンケア
ビューティプロが解説!新潮流は未来にも備える“肌育”
肌が変わるパワースキンケア

今シーズンはイノベーティブなスキンケアが目白押し!美容エディター、ライターの松本千登世さんは語る。
「一番すごいなと思ったのは、“上流”にさかのぼって先手を打つようなエイジングケア。未来の老化まで跳ね返すべく、強い肌へと導くプロダクトが出てきています。例えば〈コスメデコルテ〉は、細胞がたどる運命を変えるポテンシャルを秘めた化粧水を発表。〈ポーラ〉の新B.Aは、毛根まわりの真皮が何歳になっても高い再生力を保つことを発見し、その成り立ちに着想を得た処方を開発しました。衰え知らずの復元力を持つという毛根周辺に関するストーリーは、誰でも何歳になっても美肌になる才能を目覚めさせることができるんだというメッセージにも聞こえ希望を感じましたね」
革新的な製品が短いスパンで生まれるようになったのはなぜだろう。
「資生堂がAIを活用し、皮膚をコンピューター上に精細に再現して解析するデジタル3DスキンTMを取り入れているのをはじめ、各社の皮膚を解析する技術が進歩したことが、関係していると思います。生きた肌の内側を観察できるようになった結果、どこにどんなふうにアプローチすべきかが明確になり、エビデンスに裏打ちされた、いわゆる“効くコスメ”を生み出しやすくなったのでしょう」
たしかに今季は、目を見張るような実証データを携えたプロダクトが多い。
「塗ってすぐ、何らかの変化が得られないとユーザーは満足しないフェーズに。スピードケアを謳ったものが増えていますし、〈センサイ〉のクリームを筆頭に、塗布した瞬間、コルセットを着用したように肌を引き締めるテクスチャーも多くリリースされています。“ハリこそ全て”といわんばかりのラインナップなのも特徴。ハリがあれば自然な艶も宿り、シワや毛穴といったアラも目立たなくなりますからね」
Photo_Hiroki Watanabe (TRON) Styling_Saki Nakazawa Model_Rin Shirakawa Text&Edit_Chihiro Horie
