服を収納するだけじゃない!?扉を開けると、そこに広がるのは未知のクローゼット。自由に想像してほしいという無茶振りにお笑い芸人のみなさんが応えてくれました。
紅しょうが 熊元プロレスの“妄想クローゼット”
「こんな衣装空間あったらいいな」を語ってもらいました
帰宅後の私のルーティンは
クローゼットの洋服たちと
夜な夜なマシンガントーク
帰宅後、私が最初に向かう先はお風呂やソファーではなくウォークインクローゼット。そこに籠りながら、その日の悩みや愚痴を呟きます。
あるとき、突然私に話しかけてきたのが、毎日のように身につけているオーバーオール。「疲れた〜」と独り言を言ったら「今日もよう頑張ったな!」と返しが。それ以降、収納されている服たちが次々と私に話しかけてくるように。日々、夜な夜なワードローブとマシンガントークをしています。私の悩みに対してよいアドバイスをくれた子は、次の日に必ず着用しなければいけないという決まりがあり、服たちも自分が選ばれようと必死に助言をしてくるんです。
アイテムによって性格が違うので、かけてくれる言葉もさまざま。最初に話したオーバーオールは私を熟知しているので、毎回頼もしい発言をしてくれます。私が怒っているときに同じ熱量でキレてくれるのが、安全ピンがたくさんついた革のジャケット。一緒に大声で叫んでもらって、ストレスも解消です。ボディスーツなどのトレンドアイテムは出しゃばりですが、気の利く一言を伝えてくれますね。いつもヘラヘラした表情で絡んでくるのが靴下。無条件に毎日選ばれるので、薄っぺらい話をしてきます。麦わら帽子や手袋などの季節のアイテムは、普段出る幕がないこともあり少し控え目。その割にそれぞれ6月や10月など、本格的なシーズンに入る前にチラチラと様子をうかがってきます。
このクローゼットにはリスクもあって、重たい悩みがあると、真夏でも棚の奥からアウターが出てきて、問題を解決しようと奮闘してくれるんです。けど、次の日は汗だくになってしまう。呟く内容には、要注意です。
Illustration_Natsumi Kachi Text_Fumika Ogura