俳優の綾瀬はるかさんが日常で出合った「気になるもの・人・こと」をシェアする連載。自身で撮影した写真とともに、まっすぐな思いを綴る。第二回で語られるのは、持田香織さんと料理をした一日について。
綾瀬はるか「はるにっき」vol.02
一緒に旬を味わえば、おしゃべりは止まらない
もちこさんちの筍ご飯
今日は筍ご飯を作った。
筍の終わりが来るので、最後だねと言いながら
もちこさんが、筍を買ってきてくれた。
皮の中の身はほんの少し。
丁寧に一枚一枚むいていく。
中から出てきた筍を、同じ大きさに揃えて
丁寧に切っていく。
この土鍋は、去年お誕生日プレゼントに
いただいたものだ。
一年かけて
ようやく土鍋デビューしたのだけれど
初めてのお料理は、筍ご飯。
お酒、お醤油、白だし、味醂、塩を加えて
炒める。
これだけで、もう、
ほっぺが落ちそうな美味しさ。
シャキシャキな食感と、甘じょっぱい味付けが
すでに、食欲をそそる。
あー
楽しい。
美味しいものを作って食べる時間。
丁寧な暮らし。
丁寧なお料理の工程。
わたしも、
そんな暮らしが出来るようになりたい。
もちこさんは、同じお誕生日で、
もう出会って20年近い。
出会ってから
いろんなことを教わったり
旅をしたり
相談に乗ってもらったり
もちこさんの独特な視点でのお話が、
とても面白くて、私は大好きだ。
これからも
美味しいものや、楽しいこと
生きるために豊かになれること
たくさん共有して、ずっと笑っていたいな。
贈り物の土鍋を使うべく
二人でキッチンに立った日
ころんと丸みのある形がかわいらしい土鍋がこの日の主役。
「もちこさんと私は誕生日が同じで、毎年互いに祝い合っています。昨年はこの土鍋をいただいて、その"デビュー"に季節のメニューを作りたいねとなり、二人で筍ご飯に挑戦しました」
午後いっぱいを使って、持田さん宅で一緒に料理をして過ごした。
「土鍋は二人でおそろいですが、ここに写っているのは私のものです。事前にもちこさんから『余ったご飯を入れられるように、自分の鍋を持参してね』と言われて。だから、自宅からこのお鍋を両手で抱えて行き、帰りはご飯入りで持って帰ったんですよ (笑)」
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Photo, Essay_Haruka Ayase
Photo_Yuki Kumagai(portrait) , Hikari Koki Styling_Setsuko Morigami Bespokestitcher_ruriko wyborn
Text&Edit_Motoko KUROKI