綾瀬はるか「はるにっき」vol.09
UDAさんのメイクで狐×花魁に

UDAさんとの出会い
UDAさんのアトリエに来た
今年1月からスタートした
大河ドラマ『べらぼう』の語りを担当させてもらっている
吉原の一角で江戸時代からずっと
町の人たちを見守っているお稲荷様の役だが
第1回では花魁に化けて出てきたのだ
今回のメイクは狐の神様ということで
動物っぽさのニュアンスも少し出しつつ
当時の花魁のお化粧とのバランスなど
どんなキャラクターにしていくか
じっくり作っていった
初めての花魁のお化粧
UDAさんのいろいろなアイディアが顔を彩っていき
私は集中して魅入ってしまった
UDAさんとの出会いは20、21歳頃
初めて会った時から
とてもフラットで
でもとても情熱的で
ユーモアがあって
すぐに、その人柄に惹かれた
もう20年近い仲だが
いろんな山場(?)を一緒に乗り越えてきた
最初に紅白の司会をした時に
衣装、ヘアメイクの早替えに様々な工夫をしながら
一緒に作っていったけれど
緊張している私にリラックスできるよう
いつもおまじないをかけてくれた
その優しさや愛に、ホッとした
UDAさんはメイクだけでなく
心にも魔法をかけてくれる
メイクの事はもちろん
仕事の向き合い方や
これから挑戦してみたいことなど
いつも色んな話をする
迷った時も、悩んだ時も
いつだって人としての大切な本質を
変わらず話し続けてくれている
出会って何十年と経っても
ますます進化し
大事なことは変わらない
そんなUDAさんが大好きだ
周りにはかっこよくて
愛のある素敵な方たちがたくさんいる
そんな方達に支えられながら今の私がいる
大っきい愛で
情熱を持って
素直になんでも話せて、お互い聞き合って
最後はみんなで笑顔になりたい
そんな輪が
大きく、強くなる2025年にしよう!♡

Photo, Essay_Haruka Ayase
Photo_Yuki Kumagai(portrait), Hikari Koki Styling_Setsuko Morigami Bespokestitcher_ruriko wyborn
Text&Edit_Motoko KUROKI