みなさん、演劇ってチケットを買って、席にじっと座って数時間見るものだと思ってませんか? この冬開催される「シアターコモンズ」は、そんな既成概念を壊す、ラディカルな演劇イベント。7組のアーティストによる演目は、ほとんどがワークショップで、作家と参加者が一緒に作り上げるというもの。歌舞伎町のビル丸ごと使った個展も記憶に新しいアーティスト集団Chim↑Pomは、レクチャー形式の新作パフォーマンスを発表するし、いったい何が起きるのか予測できないコンテンツが目白押し。
なかでも注目なのが、日本では初の紹介となる、ドイツの建築家コレクティブ、ラウムラボア・ベルリン。彼らは、日常の感覚をちょっと変えてくれるワークショップやイベントをやったり、畑や路上でパーティを開いたり、いわゆる大きな建物をデザインする建築家像とは異なる、DIYな活動をわいわいやっているところが魅力のグループ。

イタリアで開催したワークショップの様子。外から入れる動く階段!? 「Terrain vague」(2015)©raumlaborberlin
庭で開催される難民によるアカデミー「Die Gärtnerei」(2015)©raumlaborberlin
町中に点在する、小さな「マイクロ・イベント」のフェスティバル「Die Wirkliche Welt – Ein Mikro Festival über Unterhaltung」(2016)©raumlaborberlin
ラウムラボア・ベルリンの「シアターコモンズ」でのワークショップイメージ ©Sabine Zahn / Benjamin Förster-Baldenius
Chim↑Pom個展「また明日も観てくれるかな?」会場風景 『Black Of Death』(2008、2016) © Chim↑Pom Courtesy of the artist and MUJINTO Production, Tokyo photo by KENJI MORITA
東京の空に、カラスを集めた映像作品「BLACK OF DEATH」 Chim↑Pom BLACK OF DEATH (above 109, Shibuya, Tokyo) 2007 © Chim↑Pom Courtesy of the artist and MUJIN-TO Production, Tokyo