子どもの頃にきっと一度はしたことがある「好きな花」の話。誰がどんなお花を好きなのか、大人になった今でも気になる。さまざまなシーンで活躍する人に尋ねてみました!
俳優・成田凌がガーベラに惹かれる理由:あの人の好きなお花Vol.1
俳優
成田 凌
好きな花
ガーベラ
キク科・ガーベラ属。花期は3~5月、9~11月。地面にかぶさるように生え、花茎だけが長く伸びて咲く。品種改良によってさまざまな品種が続々と誕生した。
幼少期からずっと好きな赤い花が持つパワーに魅せられて
僕は子どもの頃からとにかく赤が大好きなので、赤い色だったらどんな種類の花にも心惹かれます。ガーベラやバラなど、一輪でも存在感を放っている花が特に好みで、赤い花を中心にして、そのまわりに白いかすみ草や緑色の草たちが添えてあるような花束が理想的。服や小物など、身につけるものには落ち着いたトーンの赤を取り入れることが多いですね。
年齢を重ねるにつれて派手な柄に抵抗を感じるようになってしまいましたが、花をモチーフにしたアイテムはいくつか持っているので、この春も花柄のシャツを着てみたいなと狙っています。
こんなに赤の虜なのに、自分の家はモノトーンを基調にしたかなりシンプルな空間なんです。普段の生活は加湿器の水を交換するだけでも精いっぱいなので(笑)、毎日ちゃんと花の手入れをする自信がなくて……。手間のかからないプリザーブドフラワーやドライフラワーを部屋に飾っています。
でも、最近はドライより生花に魅力を感じるようになってきて、仕事でいただいた花をワインやビールの空き瓶に入れて楽しむようになりました。気軽に飾れるから空き瓶で十分だと思う気持ちもありつつ、今年はお気に入りの花瓶を一つ見つけてみたいですね。
ガーベラのほかには、桜もなじみのある花の一つです。独特の生命力があって、眺めていると樹の力強さを感じますよね。出演している映画『弥生、三月 —君を愛した30年—』の撮影は福島県にある桜の樹の下で行ったのですが、今までに見たことがないような立派な樹で、「四季を感じるものってやっぱりいいな」と思わされました。人混みが苦手なので花見はあまりしたことがないのですが、この春は友達とどこか穴場のスポットで花見をしようと計画中です。
実は僕、自分から誰かに花をプレゼントした経験があんまりなくて……。花に込められた花言葉や意味を、よけいに深く考えすぎちゃうんです。でも、女性にさらっとプレゼントできる男性はスマートでかっこいいなと憧れる気持ちがあるので、今後は大切な人に花を贈れるような人になりたいですね。
一つ歳を重ねた時や、入学・卒業する時、何かを無事に終えた時……。僕にとって、誰かから花を受け取るタイミングは〝一つの区切り〟という印象があります。俳優の仕事をしているとクランクアップのたびに花をプレゼントしてもらうのですが、もらった花束を手に持っていると「あー、今回も無事に終わったぞ!」となんだかホッとするんです。気持ちを切り替えて次の仕事や目標へ向かうための、合図のようにも感じたりして。
これからも、経験を重ねていくにつれてその時々の思い出の花が増えていくのかな、なんて考えています。
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成田 凌
1993年、埼玉県生まれ。2013年より雑誌『MEN’S NON-NO』の専属モデルとなる。俳優としても活躍の幅を広げ、現在公開中の映画『弥生、三月 —君を愛した30年—』に出演。
着用品:シャツ ¥125,000、パンツ ¥98,000、シューズ ¥88,000(以上グッチ | グッチ ジャパン)