3月から始まったヨーロッパ各地の自粛期間。パリで暮らす点子が語る家での過ごし方。パリ、ロンドン、ベルリンの3都市を拠点にする友人のクリエイターに点子が話を聞きました。
🎨CULTURE
点子が、友人のクリエイターにインタビュー vol.3 自身と向き合う時間を過ごす、ファッションデザイナーのロイス・ブレイマー
IN PARIS
ロイス・ブレイマー
Lois Blamire
ファッションデザイナー
パリから離れ、自身と向き合う
LAで足止めされちゃったんでしょ?
そう、自粛期間前にLAにいる彼氏に会いに行ってて、パリへ戻れなくなってしまって。だから今はLAに滞在してる。かぎ針編みを習い始めて、バッグや帽子を作ったりしているわ。服を作るための生地はネットでオーダーしないと手に入らないので、手持ちの古着でリメイクもしてる。あと、手帳にアイデアを書き留めているわ。2冊あって、1冊は個人的な思い出や日記用、もう1冊はインスピレーションを書くもの。時にはエモーショナルにもなるけど、最終的にとてもスッキリする。
最近、新たに気づいたことはある?
私はもともと“ソーシャル”な人間だったから、1人で過ごす時間っていうのを前から試したかった。時間はかかったけど、今はたった1人で将来のことについて考える良い時期。これからもっとパーソナルな作品を実現させたいと思ってる。今までのブランドのあり方に縛られない実験的なことを試したい。友達とのコラボレーションプロジェクトなど、いろいろ考えてるわ。
自粛期間がファッションにどんな影響を与えると思う?
インスタグラムが落ち着いた気がする。みんなが外出禁止だから、どこで誰が何をしているか、世の中を気にしなくなってきた。トレンドを追うことを忘れて、自分のアイデアに集中できているので、個々の自分らしさが強まっている。それってとても良いことよね!
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Lois Blamire
パリを拠点とするファッションデザイナー。〈ジバンシィ〉や〈Yeezy〉で経験を積んだ後、現在はフリーランスデザイナーとして活動する。
Instagram→ @sknybitch
Text: Tenko Nakajima Edit: Sakiko Fukuhara