10月のエンタメをレビュー!GINZA編集部がレコメンドする新譜をご紹介。
G’s MUSIC REVIEW BTSとのコラボでも注目を浴びたホールジーの最新作 etc.
『イフ・アイ・キャント・ハヴ・ラヴ、 アイ・ウォント・パワー』
ホールジー
マシンガン・ケリーやポスト・マローン、度々のBTSとのコラボでも注目を浴びたシンガーのホールジー。子宮内膜症を患い数度の手術を乗り越えて妊娠、7月に出産した彼女がその経験を通して見えた景色を歌った4作目のアルバムを発表。妊娠中や産後の身体への辛辣な意見や授乳に対する偏見に一石を投じる楽曲など、物語を更新。メトロポリタン美術館で発表された絵画のようなアートワークも意味深で、考察しながら聴きたい。
(ユニバーサル・ミュージック)
『ビフォー・アイ・ダイ』
パク・ヘジン
梨泰院のクラブから、メルボルン、ロンドン、現在はLAに拠点を移し世界中でファンを増やしているのがハウス系DJ/プロデューサーのパク・ヘジン。ラップとポエトリー・リーディングの間にあるような歌唱で、ゆるやかだけどビートの効いたダウンテンポやヒップホップなど、ジャンルをクロスオーバーしながら韓国語と英語で歌う語感が心地よい。孤独や葛藤というパーソナルな感覚が言葉の壁を越えて流れ込んでくる堂々のデビュー作。
(Beat Records / NINJA TUNE)
『What a Wonderful World with Original Love?』
Various Artists
1991年から現在まで時代のスタンダードを作ってきたOriginal Loveのデビュー30周年を祝福するキャリア初のオフィシャル・カバーアルバム。原田知世、斉藤和義、椎名林檎のようなベテランから、TENDREやRei、Yogee New Waves、YONCEら田島貴男が信頼を置く若手も参加し、楽曲に新しい色を塗る。ライヴの共演などで親交を深める長岡亮介による「ディア・ベイビー」、Ovallと田島のミュージシャンシップにあふれた「接吻」も至高。
(WONDERFUL WORLD RECORDS)
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Recommender: 奥浜レイラ
音楽と映画のMC。ザ・キュアーのロバート・スミスも参加したチャーチズの新作も推したい。