東京墓情 荒木経惟×ギメ東洋美術館
6月22日〜7月23日/シャネル・ネクサス・ホール
Nobuyoshi Araki, “Tombeau Tokyo”, 2016, gelatin silver print ©Nobuyoshi Araki / Courtesy of Taka Ishii Gallery
アラーキーの作品には生と死、エロスがあふれている。昨年、パリのギメ東洋美術館で行われた展示『ARAKI』では、これまでの活動のレトロスペクティブとともに、新たな撮り下ろし[東京墓情]を発表。自身が患った大病経験から“生と死”がより一層身近なものとなっている。日本で初のお披露目となる本展。今回はどんな尊い美しさを私たちに見せてくれるのだろうか、楽しみな展示だ。
サンシャワー: 東南アジアの現代美術展 1980年代から現在まで
7月5日〜10月23日/森美術館、国立新美術館 企画展示室2E
スラシー・クソンウォン [黄金の亡霊(現実に呼ばれて、私は目覚めた)]2014年 パフォーマンス風景: 台北ビエンナーレ2014
数十年前から、その目覚ましい経済発展に注目が集まっていた東南アジア。しかし実際には、植民地主義に翻弄され、内戦や独裁政権を経て民主化を迎えた複雑な背景をもつ地域でもある。タイトルの「サンシャワー」(天気雨)も、その地域を表す天候であり、メタファーにもなっている。そんな多民族、多宗教、多言語が混ざる独特な文化をアートの中にみせる本展は、湿気の多い梅雨にぴったり。
北アルプス国際芸術祭2017〜信濃大町 食とアートの廻廊〜
開催中〜7月30日/長野県大町市
北アルプス国際芸術祭が行われる長野県大町市。古くから塩の道千国街道の宿場町として栄え、かつては山から流れてきた水路が家の中を通っていたこともあるという、自然と水が共鳴する特別な場所だ。食とアートを通し、国内外から選ばれた36組のアーティストによって表現される土地固有の美しさ。気持ちのいい空気とともに存分に吸い込める57日間は、もうすでに始まっているのでお早めに。