金髪と笑顔がトレードマーク。ZOMBIE-CHANG名義で活動中のメイリンさんは、作詞作曲だけでなく、ZINEや映像の指揮も手がける多才な女の子なんです!!! そんなメイリンさんが今ハマっているもの、それは「映画」です。いまの気分にぴったりくる1本を紹介。
メイリンちゃんのガール・ミーツ・シネマ05:『スパイダーマン:ホームカミング』私が憧れていたヒーロー。
私の中のロックンロールも
あなたの中のパンキシズムも
私の中の暴れた感情も
あなたの中の真っ赤な炎も
『スパイダーマン:ホームカミング』
上映中
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監督:ジョン・ワッツ(『コップ・カー』)
トム・ホランド(『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』『白鯨との闘い』)、ロバート・ダウニーJr.(『アイアンマン』『アベンジャーズ』)マイケル・キートン(『バットマン』、『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』)、マリサ・トメイ(『レスラー』)、ジョン・ファヴロー(『アイアンマン』)ゼンデイヤ、トニー・レヴォロリ(『グランド・ブダペスト・ホテル』)、ローラ・ハリアー、ジェイコブ・バタロン
©Marvel Studios 2017. ©2017 CTMG. All Rights Reserved.
私には憧れのヒーローがいた。
どんな悩みの答えも、発想も、行動も
全てが正しくとにかくカッコよく。
何もかも信じることができた。
だけど
最近のヒーローはちっともカッコよくない。
ちょっと情けなくて
全然憧れられない。
むしろちょっと、残念な感じ。
はっきり言って
嫌いになりそうになっていた。
渦巻く恋の中、葛藤している。
いや、振り回されている。
女王蟻の下で働くクタクタのアリンコみたいだ。
ヒーローはどうやら
好きな子に、下手に出てしまうようで、悩み疲れていた。
私は女の子目線からのアドバイスを精一杯した。
ヒーローは目をキラキラさせ、
『相手どうこうじゃなく
自分がどうしたいか、なんだ!!
俺は逃げていたんだ!!
メイリンありがとう!!』
その言葉で私も気づかされてしまった。
ヒーローは人間だったことを。
全くヒーローのこと知っているようで
なにも知らなかったことに。
そして私も逃げていた。
ずっと夢の中にいたかったと。
その夜、私は初めて
繊細な元ヒーローと友人になることが出来た気がした。
帰りの電車、
劇中でも流れるRamonesのBlitzkrieg bopを聴いて帰った。
ヘイ、ホー、レッツゴー、ジャン。