集めた先には創造が!意外なものに作り変えるクリエイターを紹介。
集めたものを新たな作品に昇華!
あっと驚く魔法をかけて

鈴木優香(山岳収集家)
Instagram|@mountaincollector
山で拾い集めた美しい風景をハンカチに! 前職のアウトドアメーカーでデザインを手がけていた経験から、フィルムカメラに収めた自然の情景を単に写真として見せるのではなく、手に取れる形あるものにしようと考えた鈴木さん。自身の山行記録としての役割も果たすプロジェクト「MOUNTAIN COLLECTOR」を、2016年にスタート。
世界各地のトレッキングルートを渡り歩いて撮影したのは、荘厳美麗な山の全景から雪面にちらばる枝葉など、よく観察していなければ見過ごしてしまうようなシーンまで。心が動く瞬間だけを集めて、1枚のテキスタイルへと落とし込んでいる。被写体にはブームがあり、最近は樹木の幹や枝のライン、岩肌に夢中だそう。
🗣️
鈴木優香
すずき・ゆか/登山や旅をライフワークとし、写真・デザイン・執筆を通して表現活動を続ける。
新工芸舎(工芸家)
Instagram|@new_craft_house
デジタルデータを用いてプロダクトを制作する、京都の設計者集団。独創的なヴィジュアルが目を引く代表的な[のせ物]シリーズは、ごく普通の石を3Dスキャンしてデータとして取り込み、その表面に寄生するかのごとく、ぴったりはまる造形物を3Dプリントして“のせる”一点ものだ。
「石集めは制作工程のひとつとして始めました。きれいかどうかよりも形の面白さや最終的な構成をイメージしながら選定しています」と、主宰の三田地博史さん。
『付自然展』(4月28日から京都のウサギノネドコ ギャラリーにて開催)では、鉱物や木の実、貝などの多彩な自然物とデジタルを融合した、プレイフルな作品群がお目見えする予定。
🗣️
新工芸舎
しんこうげいしゃ/ 新工芸家・三田地博史を筆頭に、3人のクリエイターが所属。
Text:Minori Okajima