瀬戸内海沿いの立地を活かし、空と海へ抜ける芸術の庭となっている、2023年3月にオープンした国内外の美術工芸品を扱う「下瀬美術館」。なにより注目は、世界初の可動展示室。海側に用意された水盤に点在する色とりどりのガラスに覆われた8つのキューブは、建築家の坂茂が海に浮かぶ島々から着想を得て設計。展覧会により配置を変えられるので、いつ来ても新鮮な鑑賞体験ができる。渡り廊下を含めたすべての外壁はミラーガラスになっていて、ランドスケープが映り込み、建築は存在感を消しつつ風景に溶け込む。併設のヴィラもスペシャル。宿泊してじっくり堪能したい。
🎨CULTURE
カラフルキューブが水に浮かんで見える絶景!可動展示室
GINZA調査隊が行く!各地の最新アート事情02
Photo: ©SIMOSE Text&Edit: Ayumi Goto