12月のエンタメをレビュー!GINZA編集部がレコメンドする新刊をご紹介。
🎨CULTURE
韓国文学の翻訳者として活躍する著者による読書エッセイ。斎藤真理子『本の栞にぶら下がる』
12月のG’s BOOK REVIEW
『本の栞にぶら下がる』
斎藤真理子
『82年生まれ、キム・ジヨン』など韓国文学の翻訳者として押しも押されもせぬ活躍を続ける著者の読書エッセイ。『チボー家の人々』や田辺聖子作品など有名なものから、《韓国文学史上、最も伝説だらけで最も魅力的な文学者》だという李箱の遺した手紙、《とてつもなく面白い》と紹介される長璋吉の散文集まで、古い本たちの普遍的な魅力が著者ならではの深い見識によってひもとかれてゆく。高野文子による表紙カバー絵も愛らしい。
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Recommender_北村浩子
今月印象に残った一文。《赦しというのは、時には姿を変えた忘却でしかない》(『ピュウ』より)