12月のエンタメをレビュー!GINZA編集部がレコメンドする新刊をご紹介。
🎨CULTURE
仕事小説にしてスリラー。NY在住の作家によるデビュー作『となりのブラックガール』
12月のG’s BOOK REVIEW
『となりのブラックガール』
ザキヤ・ダリラ・ハリス
NYの老舗出版社ワーグナーで働く編集アシスタントのネラは、社内で唯一の黒人女性。ある日「二人目」のヘイゼルが入社してくる。気さくな彼女と共闘・連帯したいと願うネラだったが、人気白人作家の作品をめぐって二人の評価は分かれてしまう。ヘイゼルは敵なのか、それとも味方なのか。ふたつの時間軸を設定してサスペンスフルに展開される、仕事小説にしてスリラー。ブルックリン在住の作家によるデビュー作。
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Recommender_北村浩子
今月印象に残った一文。《工場の窓には新聞の切り抜きが貼られていて、それを女工たちは「窓の宝石」と呼んでいる》(『焼き芋とドーナツ』より)