2月のエンタメをレビュー!GINZA編集部がレコメンドする新刊をご紹介。
🎨CULTURE
別々の場所で暮らす男女3人の生活を描く『続きと始まり』
2月のG’s BOOK REVIEW
『続きと始まり』
柴崎友香
家族4人で関西に暮らす会社員の石原優子、年上の妻とともに子育てをする料理人の小坂圭太郎、東京でフリーカメラマンの仕事を続ける独身の柳本れい。2020年3月から2022年2月までの2年間を数カ月ごとに区切り、3人の生活を通して「平穏に見える生活の起伏」を描く。記憶の中の光景がふいに現実に入り込む瞬間の活写はこの作家ならでは。ポーランドの詩人の作品から喚起されたタイトルが物語の中で有機的に響いている。
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Recommender_北村浩子
今月心に残った一文。《私は、嵐が見たい。次の嵐が見たい》(雨宮まみ『40歳がくる!』より)