俳優を輝かせ物語を彩る衣装は映画の見どころ。日頃からコーディネートを提案する16名が認めるコスチュームが魅力的な一本を教えてもらった。連載 #ファッションで選ぶマイベスト映画 より。
🎨CULTURE
スタイリスト金子夏子が選ぶ、衣装が魅力的な映画『リトル・ダンサー』
ファッションで選ぶマイベスト映画vol.01
『リトル・ダンサー』
(2000)
80年代UKボーイズの
ストリートスタイルを堪能
「公開時にスクリーンで鑑賞してからというもの何度も観ている作品です。先日、久しぶりに飛行機の中で視聴しました。主人公のエリオットの格好に目を奪われましたね」
胸を打たれたのは、イングランド北東部の炭鉱町で生まれ育った少年がバレエと出合い、才能を開花させていく成長譚である。
「イギリスのこういう男の子のコーディネートが永遠に好きなんです。友達と遊ぶ時のモッズコート&デニム、お父さんとそろえたスーツにワークジャケットを羽織った姿など。グッとくるスタイリングがちりばめられています。ベストは制服の短パン。ユニフォーム的なアイテムに惹かれる私のツボです。Gジャンとボーダー柄のカットソーを合わせるところも、なんともかわいい」
![良質なドラマを生むスティーブン・ダルドリー監督の初の長編作。11歳のエリオット(ジェイミー・ベル)は炭鉱ストに参加している父の命令でボクシング教室に通うものの、拳を振るうことにはのめり込めない。惰性の日々を送るなかでたまたま見かけたバレエの優雅な動きのトリコに。家族に内緒でレッスンを受けるうちに頭角を現していくのだが。Collection Christophel/Aflo](/_next/image?url=https%3A%2F%2Fapi.ginzamag.com%2Fwp-content%2Fuploads%2F2024%2F04%2Fstylistfilm-01-8-1416x938.jpg&w=3840&q=75)
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金子夏子
かねこ・なつこ>> モードの最先端からアウトドアまで幅広く対応。映画はジャンルにこだわらず、ツウから教わったものをチェックしているそう。
Text&Edit_Mako Matsuoka