柄本時生&今井隆文プロデュース! 柄本、岡田将生、落合モトキ、賀来賢人という仲の良い4人が演じるドラマ24『錦糸町パラダイス〜渋谷から一本』(テレ東金曜深夜24時12分〜)1〜2話を、ドラマを愛するライター・釣木文恵と、イラストレーターのオカヤイヅミが振り返ります。
急に不穏な展開が訪れた2話ラスト、どうなる錦糸町?
柄本時生&今井隆文プロデュース! 柄本、岡田将生、落合モトキ、賀来賢人という仲の良い4人が演じるドラマ24『錦糸町パラダイス〜渋谷から一本』(テレ東金曜深夜24時12分〜)1〜2話を、ドラマを愛するライター・釣木文恵と、イラストレーターのオカヤイヅミが振り返ります。
本来、プレイヤーとして作品に関わる俳優。しかし最近は俳優がプロデュースを務める事例がよく目に入る。斎藤工や山田孝之らはそれぞれ自身がプロデューサーとして映画を製作している。そんな中、俳優がプロデューサーとして関わる連続ドラマがいま放送されている。『錦糸町パラダイス』(テレビ東京)だ。
『錦糸町パラダイス』はもともと、柄本時生がある現場で今井隆文に声をかけて始まった企画。以前から仲がよい柄本、岡田将生、落合モトキ、賀来賢人の4人が結成した劇団年一(げきだんねんいち)でやってみたい内容を今井に話したところ、今井がテレビ東京の太田勇(『山田孝之の東京都北区赤羽』、『東京怪奇酒』、『なにかおかしい』等)に相談し、実現したという。
ちなみに劇団年一は2020年に結成。「年に1回芝居をやれたらいいね」という意味で名付けられたものだった。しかし、コロナ禍ということもあってか、結成した年の5月に第1回となる映像作品『肌の記録』(加藤拓也脚本)を配信したのみ。この『錦糸町パラダイス』がある意味では彼らの2作目ということになる。柄本は「企画・原案・プロデュース」、今井はそれに加えて脚本も手掛けている。さらに二人とも俳優として出演もしている。
これまで、俳優がプロデュースする作品は映画が多かったように思う。そんな中、『錦糸町〜』にも出演している賀来がプロデュースした『忍びの家 House of Ninjas』はNetflixで配信され、大きな注目を集めた。さらに岡田准一や佐藤健ら、Netflixでの俳優プロデュース作品が続く。けれど、地上波での連続ドラマで俳優プロデュースというのはかなり珍しい。2022年に同じくテレビ東京でMEGUMIプロデュースによるドラマがあったが(『完全に詰んだイチ子はもうカリスマになるしかないの』)、主要キャスト4人丸ごと、プロデューサーである柄本の劇団で固めている『錦糸町パラダイス』はもうひとつチャレンジングな作品と言えるかもしれない。
Edit_Yukiko Arai