Photo_Takashi Homma
企画展『加茂克也 KAMO HEAD』が丸亀市猪熊弦一郎現代美術館にて開催中だ。その独創性で数々のトップブランドとコラボレートしてきたヘア&メイクアップアーティストの軌跡が展覧される。2024年9月23日(月・祝)まで。
ショーで使われた作品や加茂のプライベートワークを展示
Photo_Takashi Homma
企画展『加茂克也 KAMO HEAD』が丸亀市猪熊弦一郎現代美術館にて開催中だ。その独創性で数々のトップブランドとコラボレートしてきたヘア&メイクアップアーティストの軌跡が展覧される。2024年9月23日(月・祝)まで。
1990年代よりヘアメイクとしての活動を始めた加茂克也。2020年に亡くなるまで、ユニークな発想と造形美により国内外のファッションシーンで活躍した。〈シャネル〉のランウェイでの紙を使った花、〈アンダーカバー〉のための鳥の翼が生えたようなマスクなど、従来のヘアメイクの枠組みを飛び越えた作品は、多くのクリエイターを魅了。2003年には、ファッションデザイナー以外で初めて「毎日ファッション大賞」を受賞している。
本展の会場となるのは、丸亀市猪熊弦一郎現代美術館。「未来に向かってアーティストがどういうふうに方向づけ、今にないものを発見していくかっていう、一番大事で一番難しいことの結果を見せる美術館であってほしい」と言う芸術家、猪熊弦一郎の言葉に沿って、常に人々を驚かせ、新しい領域を切り開いてきた加茂をピックアップ。本美術館で三度目のファッション関連の展覧会となる。ショーのために制作されたヘッドピース約200点のほか、モード誌の写真アーカイブ、加茂のプライベートワークなどが展示される。
また、6月30日(日)には展覧会のオープンを祝してイベントが開かれた。といっても、単なるパーティではなく、ファッションショー。加茂が長年ヘッドピースを手がけてきた〈アンリアレイジ〉が彼にオマージュを捧げ、美しいランウェイが実現した。
稀有な才能が残した、彫刻のようなビジューのようなヘアピースの数々。その世界観を成り立たせる美学とアイデアの源を探りに行きたい。
会期_開催中〜2024年 9月23日(月・祝)
*月曜休館(ただし7月1日、15日、8月5日、12日、9月2日、16日、23日は開館)。
*7月16日(火)、8月13日(火)、9月17日(火)は休館。
会場_丸亀市猪熊弦一郎現代美術館 3 階展示室 Cおよび1階エントランス
住所_香川県丸亀市浜町 80-1
Tel_0877-24-7755
時間_10:00〜18:00(入館は17:30まで)
料金_一般950円(前売り・団体760円)、大学生650円(前売り・団体520円)、高校生以下または18歳未満は無料。
Text_Motoko KUROKI