2024年9月21日(土)から12月24日(火)まで、「アーツ前橋」にて『リキッドスケープ 東南アジアの今を見る』展が開催される。急速な経済発展のなか、過去の歴史や土着の世界観をはらんで流動する現代社会の光景を12組の美術作家が描き出す。
東南アジアの現代アート展が前橋で開催
『リキッドスケープ 東南アジアの今を見る』に12組の作家が出展
古くは中国やインド、近現代は西欧列強や日本の影響を受けてきた東南アジア。複雑な歴史のなかで、豊かで多様な文化を育んできた。今、都市部は開発が進みモダンなビルも立ち並ぶ。経済発展も著しいが、土地に根ざした信仰や自然との関係がなくなったわけではない。社会は新たな世界観を生み出しながら、変化を続けている。そのダイナミズムを「リキッドスケープ(流動する風景)」と呼び、現代アートを通して実情を捉えようとするのが本展だ。
ホー・ツーニェンやコラクリット・アルナーノンチャイなど、世界的に活躍する作家を始め、日本初紹介の若手ら12組が出展。映像やサウンドを用いた展示手法で、鑑賞者は五感を解放して作品世界に飛び込むことができる。
展示を通して見えてくるのは、多様性と流動性に満ちた東南アジアのエネルギー。矛盾や混沌を抱えながら前に進む文化の姿はまた、現代の世界全体を覆う課題に向き合う一助にもなるはず。
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『リキッドスケープ 東南アジアの今を見る』
会期_2024年9月21日(土)〜12月24日(火)
*水曜休館
会場_アーツ前橋
住所_群馬県前橋市千代田町5-1-16
開館時間_10:00〜18:00(最終入場は17:30)
入館料_一般1,000円、学生・65歳以上・団体(10名以上)800円、高校生以下無料
*10月28日(月)、11月3日(日)、12月10日(火)は入場無料。
Text_Motoko KUROKI