国内外のクラブシーンで個性を光らせるフィメールDJ。音楽の原体験とパフォーマンス、そしてそれぞれが楽しむ東京の夜。DJ Lociとして活動し、イベントオーガナイズも手がけるイーチン・ヤンが話を聞いた。
DJとのカンバセーション02 凸凹。

DJユニット、凸凹。のYAYA子(左)と南の出会いは5年前。Instagramでつながり聴いている曲をチェックし、趣味が合うことを確信。たまたま誘われたパーティで、プレイしたのをきっかけに凸凹。(名前の由来は身長差)が結成された。
──二人の音楽の原体験は?
「クラシックバレエにヒップホップ、ピアノや木琴、ミュージカルも!ジャンル問わず、いろんな音を聴いて育ちましたね」(南)
「父も母も音楽好きで、物心ついた時から、抱っこされてライヴに。小学生で洋楽に目覚め、父からもらったCDプレイヤーでずっと音楽を聴いていました」(YAYA子)
──いつでも自然と息が合っていますが、DJはフリースタイル?
「完全にフリー。昔から南と飲みながら、好きな音楽を流して遊んでいて。その流れでDJしているだけなんです(笑)。私、けっこうバイブス・キャラなんですが、南はちゃんと場の空気を分析してくれるからあり難い」(YAYA子)
──逆に南さんから見ると?
「ノリで動く感じだけど、ちゃんと乗りこなす」(南)
「ラップじゃん(笑)」(YAYA子)
──二人の服装にもスタイルを感じます。ファッションと音楽のつながりについて、思うことは?
「FORESTLIMITのカトーマサカーに行った時、クラブで服が売られている状況を目の当たりにして、服って大事だなって。音のジャンルで近しい格好の人が集まるのも面白いし、パーティの雰囲気も変わるしね!」(YAYA子)
「高校生の時に通っていた古着屋がYouTubeで服と一緒に曲紹介をしていて。服も曲もディグれるのが楽しかったな」(南)
──二人の出会いもそうですが、DJを通して自分の“好き”を共有したいっていう気持ちを感じます。
「喋るのが苦手だから、音楽で気持ちを伝えたい。DJで好きなことをシェアしたいんです」(南)
「世代問わず、人との関わりが好きっていうのが、根底にあるのかもしれないね」(YAYA子)
Photo_Taisuke Nakano Interview_Yiqing Yan Text&Edit_Sakiko Fukuhara