韓国ソウル発のデゥスカバリーストア「ファウンド オブジェクト／FOUND OBJECT」が「銀座三越」にてポップアップ「美学の短篇集」を開催中。6組の作家とともに、とりどりに進化する韓国工芸の世界をみせる。2025年2月15日(土)まで。
🎨CULTURE
韓国工芸作家6名のクラフト作品が期間限定上陸
ソウル発ストアがキュレーションした大胆な美に「銀座三越」で出合う
漆やヘチマ、織物など、韓国の工芸は日本のものと似ているようでいて、意外と異なるトーンなのがおもしろい。しかも、最近はさまざまな才能によって多彩に進化している。そんな、モダンで温かみのあるクラフト作品が、「銀座三越」に集合中だ。
「ファウンド オブジェクト」は、ソウル生まれのディスカバリーストア。モノそのものや背景にある価値観を掬い取り、独自のキュレーションを行っている。今回のポップアップでは、オリジナルブランド〈アルノ グラス〉のほか、6組の作家の作品が並ぶ。伝統と現代が出合い、そして職人技術によって形となった美が、それぞれの素材と感性で表現されている。
〈アルノグラス〉からは、クリスタルグラスの上に天然漆を繊細に塗った作品。
〈アルノグラス〉より。
チョン・ボギョン作品。楮(コウゾ)の茎から得られた紙に、天然のもち米糊や漆を用る。
チョン・ボギョン作品。
キム・イェジは、ヘチマ特有の質感とラインを活かしながら、天然染色を施す。
キム・イェジ作品。
〈リムソウル〉より。
キム・スヨンの制作によるテキスタイルブランド〈リムソウル〉。伝統的な縫製技術を基に、布地を絵画のように仕上げる。
アクリル工芸作家のキム・ソンスは、昔ながらの小机を現代のライフスタイルに合わせて再解釈した。
キム・ソンス作品。
オ・ジェフンは多様な素材でパッチワーク作品を制作。伝統的なポジャギ(ものを包む布)を月壺や花瓶の形にデザインしている。
オ・ジェフン作品。
〈シャル ウィー ダンス〉は、インテリア雑貨を制作する二人組によるブランド。アクリルという素材から自然と人工物の接点を探求する。
〈シャル ウィー ダンス〉より。
連綿と受け継がれてきた技術や素材がつくるオブジェには、日常を彩る美学がある。そんなことを感じながら、韓国工芸の「いま」を見に行きたい。
ℹ️
【FOUND OBJECT 美学の短篇集】
会期＿開催中〜2025年2月15日(土)
会場＿銀座三越 本館7F GINZAステージ
住所＿東京都中央区銀座4-6-16
営業時間＿10:00〜20:00
Tel_03-3562-1111
Text_Motoko KUROKI
