万琴(岸井ゆきの)が連続殺人犯と最接近するが……! 水曜ドラマ『恋は闇』(日テレ 毎週水曜よる10時〜)4話を、ドラマを愛するライター・釣木文恵と、イラストレーターのオカヤイヅミが振り返ります。3話レビューはこちら。
すべての証拠は浩暉を指す…志尊淳×岸井ゆきの『恋は闇』4話を振り返る
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考察『恋は闇』4話
これだけ怪しい浩暉が
犯人でない可能性は?
犯人の現れ方、ほとんどホラーだった。
毎月ゾロ目の日に犯行が起きる連続殺人事件「ホルスの目」。過去の犯行場所から次は牛込柳町付近と目算をつけた万琴(岸井ゆきの)たちは、5月5日当日、雨の中で待ち構える。新人ディレクター木下(小林虎之介)の主張によって住宅街で一人張り込みをすることになった万琴は、犯人像どおりの黒いレインコートの男と遭遇。刃物を向けられ、逃げる万琴が臨場感たっぷりに映し出される。揺れる画角、乱れる息。追ってくる男から逃げ切ったと思った次の瞬間、別の方角から男が現れたのにはさすがに息を呑んだ。格闘の末、万琴は犯人に腕を切られてしまう。救急車のサイレンに逃げる男、そこにすかさず駆けつけた浩暉(志尊淳)。犯人と全く同じスニーカーを履いた浩暉の足元に万琴は叫び声を上げる。そりゃ怖いに決まっている。
浩暉を犯人と指し示す要素ばかりが重なっていく。薄暗いコインロッカーを開けると濡れた黒いレインコート、さらにそこから血まみれの手袋を回収する姿。終盤で5人目の被害者の腕にあった注射痕、その直後に注射器らしきものを開封する様子。
万琴の元にかけつけ、腕の傷を見て「ごめん」を繰り返して動揺をみせた浩暉はすべて嘘なのか。緊張の糸が解けて腰が抜けた万琴をおんぶし、「俺が守るから。絶対守る」と宣言した言葉も口だけなのか。
3話で現れた、万琴にナイフを向けた男。あいつが今回の犯人という線も考えてみたが、3話の男が折りたたみナイフだったのに対し、今回はしっかりとした包丁のようなものだった。それに浩暉が全くの無関係だとしたら、ロッカーのシーンが説明できない。たとえば父・貫路(萩原聖人)が妻の死に対する復讐として犯行を行っていて、浩暉がそれを知ってフォローにまわっている、という線も考えられるのだろうか。だとしても万琴を傷つける理由にはならないが……。
Edit_Yukiko Arai