アジア圏出身の3名の女の子たちが愛する日本映画とは?個性豊かなキャラクターにインスパイアされたファッションに身を包み、思いを馳せる登場人物と映画愛について語ってくれました。#憧れるのは、日本映画のあの主人公
🎨CULTURE
モデルSerraが憧れるのは『式日』のあの主人公
モデルSerra
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『式日』(00)の「彼女」

「中国にいた時から日本映画をよく観てきました。『式日』を初めて観たのは、ヴィジュアルに惹かれて。ちょっと怖いくらいの世界観が好きなんですよね。主人公の“彼女”は『明日は私の誕生日なの』と毎日繰り返し、孤独を抱え、時に錯乱しながら日々を過ごしています。この作品を観た高校生の私は、明日という日に期待して生きる“彼女”の姿にとても救われました。そして、ショーのようにコロコロ変化する装いは、決して日常的ではなく、どこか過剰。世界に対して、『私を見て。私はここに存在しているよ』ってアピールしていたのかな?全体的に赤を基調としているのも印象的です。今日は、大人になって救われただろう“彼女”をイメージしてスタイリング。エンディングで“監督”から『この日は何の日?』と尋ねられた“彼女”は『12月7日、私の誕生日です』と呟くんです。はじめは世界を全否定していたのに、最後は世界を肯定する。そんなストーリーにいつでも勇気づけられます」
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Photo_Mikito Iizuka Text&Edit_Sakiko Fukuhara
