アジア圏出身の3名の女の子たちが愛する日本映画とは?個性豊かなキャラクターにインスパイアされたファッションに身を包み、思いを馳せる登場人物と映画愛について語ってくれました。#憧れるのは、日本映画のあの主人公
🎨CULTURE
モデルKAYUが憧れるのは『PiCNiC』のあの主人公
〈kallyu〉デザイナー、モデルKAYU
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『PiCNiC』(96)の「ココ」

「日本人の監督でいちばん好きなのが岩井俊二。静謐なトーンと記憶に強く残る美しいヴィジュアル、退廃的だけどロマンティックな世界観に夢中になり、ほとんどの作品をチェックしています。今回選んだ『PiCNiC』は大学生の時にはじめて観ました。中国版タイトルは『梦旅人』なのですが、その言葉の通り、夢の中を漂うような気分になれる映画。ふとした瞬間に流れるピアノの音、白と黒のみで表現された衣装も印象に残っています。あと、ラストシーンの終末感のある真っ赤な夕日のシーンは、中国でも大人気なんです!大好きなCHARAさんが演じる主人公ココは心にトラウマを抱えながらも、すごく純粋で独特な視点をもっている女の子。神父さんが彼女を見て『さては天使が舞い降りたかな』と呟くシーンにも共感しました。ココ自作のカラスのボレロをイメージして、フェザーブルゾンを主役に。歩き疲れた印象をだしたくて、足元にはきつぶしたブーツを合わせました」
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Photo_Mikito Iizuka Text&Edit_Sakiko Fukuhara
