フォークアートに着想を得て新たな感性でものづくりをしている作家から、「暮らしを美しくする手仕事」という民芸の精神を宿すアーティストまで、これからのフィールドを切り拓く11組の作り手たちに注目しよう。#あたらしい民芸を生む日本の作り手たち
あたらしい民芸を生む日本の作り手たち vol.1
ブリコラージュによる架空の人形、童心に返れるピュアなオブジェetc.

1.村橋貴博
ブリコラージュによる架空の人形
「実は崇拝の対象として作られた、とある民族の偶像で……」と言われたら信じてしまいそう。不思議な姿の人形〈DOROTHY〉シリーズは、古代文明の出土品に興味があると語る村橋貴博の作。モノクロ写真のコラージュで作っていた架空の彫像を、ブリコラージュの立体像として現実のものとした。右_〈Rodentia globlicaulis〉H28cm ¥77,000、左_〈Zibethinus actinoclada〉H37cm ¥110,000(共に村橋貴博)
2.岡 美希
童心に返れるピュアなオブジェ
民芸品を思わせるピュアな可愛らしさとアバンギャルドなセンスが同居する造形が、陶芸家・岡美希の真骨頂。直感のままに手を動かして器やオブジェを作ると話す彼女は、オーストラリアや米国ミネソタでの活動経験もあり。動物や鶏をモチーフにした作品は海外にもファンが多い。右から_〈はなうたぽっぽ〉¥17,600、〈くるりコケコ〉¥15,400、〈夢みるモコモコひつじ〉¥33,000(以上岡美希)
3.はっとりこうへい
色彩彫刻から目が離せない!
カラフルでポップな作品の表面には無数の彫り跡があり、その奥にさまざまな色が渦巻いている。作者は色彩彫刻家。木材で彫刻を作り、絵の具を100回以上塗り重ねたら、その色の層をさらに彫刻する。色彩は複雑だけれど、造形にはクスッと笑える隙があり、それが何とも魅力的。右から_〈お面〉H13cm ¥33,000、〈サンデー〉H8.3cm ¥16,500、〈グリーンマン〉H20cm ¥66,000(以上地想 | 新町ビル)
Photo_Ayao Yamazaki Styling_Yuki Nakabayashi Text_Masae Wako
