ハンドメイドだからこそ叶えられる無限のクリエイティビティ。作品に映し出される作家たちのパーソナリティとは?4名の作家のポートレートと創作のストーリーをお届けします。#ハンドメイド作品と作家たち
🎨CULTURE
オブジェのように動きのあるフォルム。ニットアーティストMIYABIの作品
MIYABI
ニットアーティスト

外資系のブランドでVMDを経験後、コロナ禍で出合ったのがニット制作。昭和の家庭で普及していた編み機に興味を抱き、独学で制作を始めたという。
「はじめは本当に試行錯誤の毎日。凝り性なもので、あきらめずに編み図と格闘していました(笑)。ニットってどうしてもベーシックなものが主流だと思うのですが、私はオブジェのように動きのあるフォルムに挑戦していきたい。唯一無二のデザインを作れるのがハンドメイドの良いところですよね。違和感を感じられる服が作れるように意識しています」
そんな彼女が作るニットは、フリルがドッキングされたドレス、フラワーバスケット、半分だけのパンツ、3Dペンで制作したブローチがついたブラなど、予想できないデザインが醍醐味だ。
「ずっとまっすぐしか見えない性格だったのですが、物事をジグザグ考えていきたいなと思い、ブランド名を〈zigzag atelier〉に。編むという行為は自分の内面を映し出すもの。私の中にある“歪み”を個性として服に落とし込んでいきたい。質感とフォルム、身体と空間の関係性について探求する日々です」
無限に広がる創造性と独学で得た編みの技術。今後やってみたいことについて尋ねると、彼女らしいこんなユニークな答えが返ってきた。
「ソファにニットを巻き付けてみたり、ニットで埋め尽くされた部屋をいつか作ってみたいです!」
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Photo_Mikito Iizuka Text&Edit_Sakiko Fukuhara
